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10日の中国本土市場概況:上海総合0.2%高で4日続伸、不動産セクターに買い

2022/2/10 17:14 FISCO
*17:14JST 10日の中国本土市場概況:上海総合0.2%高で4日続伸、不動産セクターに買い 10日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比5.96ポイント(0.17%)高の3485.91ポイント(上海A株指数は0.17%高の3653.11ポイント)と小幅ながら4日続伸した。 中国経済対策の期待感が相場を支える流れ。国内経済の成長鈍化が危ぐされる中、当局は景気テコ入れに向けて金融・財政政策を強めるとの見方が広がっている。また、「国家隊」と呼ばれる中国の政府系資金が相場に介入するとの思惑も根強い。新型コロナウイルス感染再拡大による行動規制が長期化する——との不安などで売られる場面がみられたものの、指数は引けにかけてプラス圏を回復した。(亜州リサーチ編集部) 業種別では、不動産が高い。上海世茂(600823/SH)が3.2%、保利地産(600048/SH)が2.8%、金地集団(600383/SH)が2.1%ずつ上昇した。民営デベロッパーの債務不安がやや後退している。中央政府は不良債権処理大手に対し、資金繰り難に陥った不動産デベロッパーの支援に乗り出すよう求めたようだ。 石炭株も物色される。中国神華能源(601088/SH)が4.8%高、エン鉱能源(600188/SH)が4.4%高、陝西媒業(601225/SH)が2.1%高と値を上げた。販売安定化の期待が強まる。国家発展改革委員会は9日午後、山西省、陝西省、内モンゴル自治区など主産地の関連部門、企業を招集し、一部で価格のつり上げが行われているとして指導した。 金融株もしっかり。中国平安保険(601318/SH)が2.2%高、中国人寿保険(601628/SH)が2.1%高、興業銀行(601166/SH)が1.7%高で取引を終えた。公益株、素材株、運輸株なども買われている。 半面、ITハイテク関連株はさえない。フィンテック中国大手の恒生電子(600570/SH)が4.4%安、業務ソフト開発大手の用友網絡科技(600588/SH)が2.6%安、半導体材料の有研新材(600206/SH)が1.6%安で引けた。医薬品株、自動車株、食品飲料株も売られている。 一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.44ポイント(0.16%)高の285.68ポイント、深センB株指数が2.88ポイント(0.25%)高の1165.19ポイントで終了した。 亜州リサーチ(株) 《FA》