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不二精機 Research Memo(3):高精度プラスチック金型技術を武器に、精密金型と射出成形の2事業を展開(2)

2024/3/26 13:43 FISCO
*13:43JST 不二精機 Research Memo(3):高精度プラスチック金型技術を武器に、精密金型と射出成形の2事業を展開(2) ■会社概要 3. 同社事業を取り巻く環境 不二精機<6400>が属する金型製造業界は、経済産業省「2022年製造業事業所調査」によると2021年時点で業界全体の出荷額が推定1兆4,836億円(工業統計表廃止のため)とある。同業界で最大の出荷規模を誇るのがプレス用金型で、製造業事業所調査(2021年実績品目別)では全体の1兆2,312億円に対し4,254億円(構成比34.6%)、同社が製造しているプラスチック用金型の出荷額は1,776億円(同30.7%)と、用途別では2番目に大きい。しかし金型業界全体の推移を見ると、バブル期の1991年の製造品出荷額1兆9,575億円をピークに徐々に業界全体が低迷した。リーマンショック後の2011年には1兆1,162億円まで落ち込み、現状は1991年の出荷額の62.9%水準となった。この間、金型製造事業所も減少を続けており、ピーク時は1990年13,115事業所あったのが、2021年には4,357事業所と33.2%の水準となった。この背景には主力産業の国内生産の低迷、またグローバル化による海外での金型生産並びに汎用製品での海外金型企業への調達増などが影響している。 同社の射出成形用精密金型及び成形システム事業も、世界シェアが高かったCDケース用射出成形用精密金型事業が縮小したが、精密金型において医療機器の開発・製造・販売など、他社の参入が難しい分野に事業領域を広げ活路を見出してきた。また精密金型技術を生かした精密成形品その他事業では、金型のメンテナンスも含め東南アジア中心に拡大する自動車産業向けに、プラスチック精密成形品の展開に注力し事業拡大を目指している。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 岡本 弘) 《SO》
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自動車用精密成形品が柱。精密金型は医療機器用・食品関連に強み。24.12期は自動車生産回復を追い風に成形品、金型の増販を想定。だが将来を睨んだEV関連新製品の開発投資に伴う費用増を見込む。配当は維持予定。 記:2024/04/11