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不二精機 Research Memo(1):自動車用精密成形品の拡大と医療用精密金型の安定受注に注力し、収益拡大を目指す

2024/3/26 13:41 FISCO
*13:41JST 不二精機 Research Memo(1):自動車用精密成形品の拡大と医療用精密金型の安定受注に注力し、収益拡大を目指す ■要約 1. プラスチック成形用精密金型の製造技術を基礎として売上を拡大 不二精機<6400>は、1965年に大阪市生野区で精密プラスチック金型の製造及び販売を目的に設立した企業である。以来、プラスチック成形用精密金型の製造技術を基礎に、精密成形品その他事業も開始し国内製造会社1社に加え海外連結子会社4社を有するなどグローバルに事業展開し、射出成形用精密金型及び成形システム事業と精密成形品その他事業の2事業で事業展開している。 同社は、高度な金型設計ノウハウと加工技術を有し、1) ハイサイクル、2) 多数個取り、3) 不良率・バラツキの極小化、4) 長寿命を特徴とした、高付加価値な精密金型製造を行っている。また精密成形品その他事業では、精密金型の競争力を活用し、参入障壁の高い自動車関連部品分野を中心に事業展開を行っている。 2. 2023年12月期は5.5%増収、12.0%営業減益、20.8%経常減益 2023年12月期の連結業績は売上高8,264百万円(前期比5.5%増)、営業利益425百万円(同12.0%減)、経常利益398百万円(同20.8%減)、親会社株主に帰属する当期純利益233百万円(同31.3%減)となった。事業別では、射出成形用精密金型及び成形システム事業は売上高2,943百万円(前期比2.6%減)、営業利益225百万円(同9.6%減)となった。精密成形品その他事業は、売上高5,321百万円(前期比10.6%増)、営業利益205百万円(同1.9%減)となった。全体として部材高などで原価率が悪化し、EV向けなどの開発本格化などで販管費が増加、増収ながら利益が伸び悩む結果となった。 3. 2024年12月期は3.9%増収、9.1%営業減益、10.6%経常減益を見込む 2024年12月期の連結業績予想は、売上高8,582百万円(前期比3.9%増)、営業利益386百万円(同9.1%減)、経常利益355百万円(同10.6%減)、親会社株主に帰属する当期純利益226百万円(同2.7%減)を見込んでいる。国内中心に精密金型、自動車向け精密成形品の売上増を予想しているが、利益面では材料費の高止まりから売上総利益率はほぼ横ばいの見込みであり、EV用部品等の開発が本格化することから費用増により減益予想となる見通しである。 ■Key Points ・2023年12月期は5.5%増収、12.0%営業減益、20.8%経常減益 ・2024年12月期は3.9%増収、9.1%営業減益、10.6%経常減益を見込む ・自動車用精密成形品の拡大と医療用精密金型の安定受注に注力し、収益拡大を目指す (執筆:フィスコ客員アナリスト 岡本 弘) 《SO》
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自動車部品用成形品を主力製品とする精密成形品その他事業、射出成形用精密金型及び成形システム事業を展開。ハイサイクル、多数個取りの金型技術が強み。精密金型事業では医療用品分野、食品容器分野の顧客開拓に注力。 記:2024/10/06