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サイオス Research Memo(4):2023年12月期にEBITDAで770百万円、ROIC16.8%を目指す

2021/9/13 15:04 FISCO
*15:04JST サイオス Research Memo(4):2023年12月期にEBITDAで770百万円、ROIC16.8%を目指す ■今後の見通し 3. 中期経営計画について (1) 基本方針と経営数値目標 COVID-19の拡大を契機として企業のDX投資が前倒しで進みクラウド関連市場が拡大するなか、サイオス<3744>は、クラウド関連製品・サービスに注力し、サブスクリプションモデルの売上比率を向上していくことで、収益の持続的な成長を目指していく方針だ。同社の中期経営計画における経営指標の目標値は、2023年12月期にEBITDAで770百万円(2020年12月期329百万円)、ROICで16.8%(同6.9%)とそれぞれ3年間で2倍以上の水準となっている。既述のとおり、2021年12月期の上方修正後の業績予想は2022年12月期の計画値に近い水準となっているため、今後の進捗状況次第では同数値を上回る可能性もあると見ている。 同社はEBITDA及びROICを向上するために、事業基盤の強化(顧客満足度の向上、既存製品・サービスの強化、新製品・サービスの投入、M&A、ステークホルダーとの良好な関係構築)と財務基盤の強化(売上・売上総利益の伸長、販管費の最適化、有利子負債の圧縮)に取り組んでいる。これらの取り組みによって創出されたキャッシュ・フローを、株主やステークホルダーへ還元するだけでなく、将来の成長に向けた人材投資や研究開発投資、イノベーションを生み出す企業カルチャーへの投資に振り向けることにより、「世界中の人々のために、不可能を可能に。」という経営ミッションの実現を目指している。また、M&Aに関しては引き続き前向きに検討していく方針だ。 (2) 自社製品の売上見通しとサブスクリプションモデルへの移行 自社製品売上高については2020年12月期の4,563百万円から2023年12月期は6,060百万円と年率9.9%成長を見込み、このうちサブスクリプション売上については年率13.4%成長を目指している。自社製品に占めるサブスクリプション売上の構成比率は2020年12月期の46.7%から、2023年12月期は51.3%と過半を超える見通しだ。サブスクリプションモデルへ徐々に移行することによって、収益性の安定性も向上し持続的な成長が期待できることになる。 (3) HRテック分野の注目製品 リモートワークやフリーアドレスを導入し、ワークスタイルの変革に取り組む企業が増えるなかで、「オフィスダーツ」と「Willysm」が注目されている。いずれも旧KPSが販売していた製品で売上規模はまだ小さいが、今後、ワークスタイルの変化によって成長が加速する可能性がある。 「オフィスダーツ」はフリーアドレスを効率的に運用するシステムで、2018年9月より販売を開始した製品となる。出社時に座る座席を用途に応じてランダムに決めるほか、2021年からは新機能として顧客からの要望が高かった予約機能を追加し、利便性を大幅に向上させた。マルチデバイスに対応しており、今後はさらなる機能を拡充していく予定となっている。販売形態はクラウド版とサーバーインストール版で提供している。 また、「Willysm」は個人と組織の「気持ち」を可視化・数値化することで、個人と組織のモチベーションを把握し、個人のモチベーションと組織の生産性を向上させるための活動の機会を提供するサービスとなる。特に、リモートワーク環境が増えるなかで、社員と組織のエンゲージメントを維持向上していくことの重要性が高まっていることや、健康経営に取り組む企業が増えるなかで、「Willysm」の成長機会も拡がっている状況にある。導入社数は延べ100社を超え、なかでもIT業界が4割を占めている。IT業界では客先常駐するプロジェクトが多く、社員や組織のエンゲージメントを把握することが難しいことが高い離職率の一因ともなっているが、「Willysm」を利用することでこうした課題を解消し、生産性の向上につなげているようだ。販売形態は、クラウド版とオンプレミス版で提供しており、今後も機能の拡充を進めていく予定となっている。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲) 《YM》
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オープンソースソフトウェアに強み。アプリやクラウド製品の開発も。生成AIを利用した事業を強化へ。24.12期はシステム障害監視ソフトの伸長を想定。販管費効率化も利益に効く見込み。黒字復帰・配当復元を計画。 記:2024/02/14