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サイオス Research Memo(2):DX投資の拡大を背景に、営業利益は前年同期比5.4倍と急拡大

2021/9/13 15:02 FISCO
*15:02JST サイオス Research Memo(2):DX投資の拡大を背景に、営業利益は前年同期比5.4倍と急拡大 ■業績動向 1. 2021年12月期第2四半期累計業績の概要 サイオス<3744>の2021年12月期第2四半期累計の連結業績は、売上高で前年同期比11.0%増の8,079百万円、営業利益で同443.2%増の295百万円、経常利益で同446.0%増の316百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益で234百万円(前年同期は19百万円の利益)と、好調な決算となった。また、同社が経営指標として重視しているEBITDAは同231.6%増の334百万円となり、ROICも16.9%(前年同期は3.5%)と大きく上昇した。 COVID-19の感染拡大を契機として、企業のDX投資、並びにリモートワーク等のワークスタイル変革に向けた取り組みが活発化するなかで、同社の受注動向も好調に推移し、売上高は過去最高を更新した。また、自社製品の伸長等により売上総利益率が前年同期比0.9ポイント上昇したほか、国内子会社の再編統合やリモートワークの継続による間接コストの抑制で販管費率が同2.1ポイント低下したことにより、営業利益率は同3.0ポイント上昇の3.7%となった。また、同社はサブスクリプションモデルの売上拡大に注力しているが、その先行指標となる前受金についても、2021年12月期第2四半期末は同16.9%増の2,573百万円と順調に積み上がっている。 なお同社は、2020年7月にSTIのDirectorsGear事業※1、同年9月にKPSの社会公共アウトソーシングサービス事業※2をそれぞれ売却している。これら2事業の2020年12月期第2四半期累計業績は概算で売上高164百万円、営業利益9百万円となっており、これら2事業を除いた既存事業ベースで比較すると売上高は前年同期比13.6%増、営業利益は565.0%増となる。 ※1 放送局が使用する音楽コンテンツ等の著作権管理をWeb上で行うサービス。 ※2 健康保険組合向けの各種アウトソーシングサービス。 オープンシステム基盤事業が高成長、アプリケーション事業も自社製品の販売が好調に推移 2. 事業セグメント別動向 (1) オープンシステム基盤事業 オープンシステム基盤事業の売上高は前年同期比20.8%増の5,054百万円、営業利益は215百万円(前年同期は5百万円の損失)となった。COVID-19拡大を背景として、企業のDXへの積極的な投資が継続するなか、Red Hat, Inc.関連商品※が好調な増収となったほか、主力自社製品である「LifeKeeper」も順調な増収となった。また、自社製品が順調に拡大したことにより利益率も大きく上昇した。売上高は過去最高を大幅に更新し、ここ数年低迷していた営業利益も大幅増益となった。 ※オープンソースソフトウェア&サービス・プロバイダーの大手であるRed Hat, Inc.が開発するオープンソースの製品。Red Hat, Inc.関連製品の国内代理店として、同社はトップシェアを維持している。 (2) アプリケーション事業 アプリケーション事業の売上高は前年同期比2.2%減の3,024百万円、営業利益は同32.7%増の79百万円となった。既述のとおり、2020年12月期下期に2つの事業を売却したため減収となっているが、既存事業ベースで見ると売上高で3.3%増、営業利益で59.3%増となる。主力自社製品であるMFP向けソフトウェア製品や「Gluegentシリーズ」が好調な増収となり、金融機関向けシステム開発・構築支援の減収をカバーした。また、プロダクトミックスの改善により、利益率も上昇した。 MFP向けソフトウェア製品では、2019年12月期第4四半期からサブスクリプションモデルでの販売を開始したことにより、2020年12月期は出荷本数が伸長したものの一時的に減収となった。しかしながら、2021年12月期第2四半期累計では出荷本数が増加したこと、前期までにサブスクリプション方式で契約した分が今期の売上に貢献したことにより、好調な増収となった。その他、コロナ禍においてはリモートワークやペーパーレス化を支援するソリューションとして「Easyファクス」の販売が伸長した。同製品は、受信したファクス文書を電子化し、自動で送信元情報や受診年月日ごとにフォルダーに振り分けると同時に、あらかじめ定めたルールでファイル名を付け、指定する共有フォルダーやクラウドサービスに転送する製品となる。 また、リモートワーク環境下での業務効率化を支援するソリューションとして、IDの認証・一元管理を行う「Gluegent Gate」やワークフローシステム「Gluegent Flow/Gluegent Flow Plus」等の導入数が増加したため、「Gluegent」シリーズが好調な増収となった。特に、「Gluegent Flow/Gluegent Flow Plus」については、顧客自身がワークフローを任意に設定できる柔軟性を持っていることが特徴となっており、支持を集めている。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲) 《YM》
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オープンソースソフトウェアに強み。アプリやクラウド製品の開発も。生成AIを利用した事業を強化へ。24.12期はシステム障害監視ソフトの伸長を想定。販管費効率化も利益に効く見込み。黒字復帰・配当復元を計画。 記:2024/02/14