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エレマテック Research Memo(1):高付加価値型ビジネスの追求、海外有力顧客開拓で中長期的な収益拡大を目指す

2021/6/9 15:31 FISCO
*15:31JST エレマテック Research Memo(1):高付加価値型ビジネスの追求、海外有力顧客開拓で中長期的な収益拡大を目指す ■要約 エレマテック<2715>は電子材料を得意とするエレクトロニクス商社。2009年に高千穂電気株式会社と大西電気株式会社が合併して誕生した。その後2012年に豊田通商<8015>グループ入りした。 1. 2021年3月期は、上期にコロナ禍の影響を受けたが下期は回復に転じ、通期では前期比2.6%増収、 同14.6%営業増益を達成 2021年3月期の業績は、売上高180,218百万円(前期比2.6%増)、営業利益5,463百万円(同14.6%増)、経常利益5,179百万円(同15.1%増)、親会社株主に帰属する当期純利益3,666百万円(同12.4%増)となった。上期は新型コロナウイルス感染症拡大(以下、コロナ禍)の影響で減収・減益となったが、下期に入り回復傾向が強まり通年では増収・増益となった。自動車向けが減少し黒物家電向けも低調であったが、半導体製造装置等の設備用部材やアフターマーケットでのドライブレコーダー向け、巣ごもり需要によるTOY・ホビー向けが好調に推移した。地域別では日本と中国が増収・増益となった。商品構成の変化で売上総利益率は前期比0.1pt低下したが、増収により売上総利益額は同1.7%増となった。加えてコロナ禍の影響による出張旅費の減少等により販管費は前期比3.3%減となり、その結果営業利益は大幅増となった。 2. 2022年3月期も19.0%の営業増益を予想、配当は年間43円(配当性向40.0%)の予定 2022年3月期は、売上高181,000百万円(前期比6.4%増、注)、営業利益6,500百万円(同19.0%増)、経常利益6,200百万円(同19.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益4,400百万円(同20.0%増)と予想されている。マーケット別では、Digital Electronics はアミューズメントを中心に1,099百万円増、Automotive は自動車生産の回復により5,287百万円増、Broad Marketはアフターマーケットは減収予想ながら産業機器や白物家電の増加によって4,545百万円増が見込まれている。(注:2022年3月期の期首から「収益認識に関する会計基準」を適用するため、前期も同様基準を採用した場合の伸び率となっている) 3. 中期経営戦略「エレマテックNEXT」を推進中 同社は、2020年春に中期経営戦略「エレマテックNEXT」を発表した。主要戦略として「高付加価値型ビジネスの拡大」、「国内外有力顧客の開拓」、「自動車領域への注力」を掲げている。この戦略を推進・実行していくことで、単なる量的拡大だけでなく、質的な改善を目指していく方針だ。特に高付加価値型ビジネスでは、高機能商材、エコ関連商材、特殊意匠などの「刺さる商材」を拡充し、米系や中国系の大手顧客を開拓する。 中期の業績計画として、同社は毎年期初に、ローリング方式による当該年度と2年後の業績予想を開示している。2022年3月期の開始に当たっては、当期業績予想とともに2024年3月期において、売上高2,200億円、経常利益90億円を目指す中期予想を公表している。 ■Key Points ・成長市場の追求と、高付加価値型ビジネスの2つの軸で収益成長を目指す ・2022年3月期は6.4%増収、19.0%営業増益を予想 ・中期経営計画「エレマテックNEXT」を発表 ・中期業績予想では2024年3月期に売上高2,200億円、経常利益90億円を目指す (執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇) 《ST》
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豊田通商傘下のエレクトロニクス商社。基板やシリコン等の電子材料、コネクタやセンサ等の電子部品、機構部品などを取り扱う。得意先は約6000社。自動車領域に注力。高付加価値型ビジネスの強化等に取り組む。 記:2024/09/02
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時価総額 2,818,999百万円
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