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フォーバル Research Memo(1):営業利益の3Q進捗率は前年同期を10pt超上回り、期末に上方修正の可能性大

2020/3/23 15:11 FISCO
*15:11JST フォーバル Research Memo(1):営業利益の3Q進捗率は前年同期を10pt超上回り、期末に上方修正の可能性大 ■要約 フォーバル<8275>は、「中小・中堅企業の利益に貢献する次世代経営コンサルタント集団」を旗印に事業展開を行う。IP統合システム、情報セキュリティ、Web構築などの情報通信コンサルティングを得意とし、総合コンサルティング、海外進出、人材・教育、環境、事業承継などの経営コンサルティング等を行う。従来は情報通信機器の卸売販売を主に行っていたが、2000年代半ばに大きな売上・利益減に直面し、アイコンサービスを主軸としたコンサルティング業態に転換した。アイコンサービスについては、時代に合わせたサービスの追加や高度化を常に行っており、MS&ADインシュアランスグループホールディングス<8725>のあいおいニッセイ同和損害保険(株)と提携し、サイバーセキュリティ保険を自動付帯した「アイコンサービス」を2020年2月に開始した。 1. 事業概要 主軸のアイコンサービスのほか、情報通信機器やOA機器を販売する「フォーバルビジネスグループ」が事業の柱である。具体的には、中小企業向けに、IP統合システム、情報セキュリティ、Web構築などの情報通信コンサルティングのほか、総合コンサルティング、海外進出支援、人材・教育、環境などの経営コンサルティングサービス、OA・ネットワーク機器の販売、サービスの取次ぎなどを手掛ける。中小企業においても働き方改革の推進が欠かせなくなっているなか、同社の業務改善コンサルティングや人材教育、システム、空間作りなどの一連のソリューションが、生産性向上に寄与している。 2. 業績動向 2020年3月期第3四半期の連結業績は、売上高が前年同期比10.0%減の36,906百万円、営業利益が同21.4%増の2,233百万円、経常利益が同21.7%増の2,305百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同42.5%増の1,644百万円だった。連結子会社リンクアップの売却(2019年4月)の影響で減収となるものの、全てのセグメントで増収・増益であり、大幅な増益となった。 3. 今後の見通し 2020年3月期通期の連結業績は、売上高が前期比13.1%減の50,000百万円、営業利益が同2.4%増の3,300百万円、経常利益が同2.8%増の3,400百万円と期初予想を据え置いているが、連結子会社フォーバルテレコムが特別損失を計上することに伴い、親会社株主に帰属する当期純利益は同51.6%減の1,000百万円に下方修正している。しかし実現すれば、営業利益・経常利益は12期連続の増益となる。売却したリンクアップを除いた売上高で比較すると前期比9.0%増であり、全セグメントの成長は続く予想だ。営業利益では同2.4%増と着実に成長する計画である。リンクアップの利益貢献は小さかったため(セグメント利益67百万円)、連結除外の影響は軽微である。主力のフォーバルビジネスグループが好調に推移し全社を引っ張る構造は2020年3月期も続く見込みだ。第3四半期の売上高進捗率は73.8%であり、前年同期の71.3%を上回っている。営業利益に関しても、第3四半期の進捗率は67.7%であり、前年同期の57.1%を10ポイント以上上回る。なお、同社はフォーバルビジネスグループにおいて年度末に販売奨励金・リベート等の収入が多くなるため、例年第4四半期の利益が向上する。弊社では、足元の業績は順調であり、このまま推移すれば、売上高及び営業利益・経常利益は予想数値を上回る可能性が高いとみている。 ■Key Points ・主力のフォーバルビジネスグループで、コンサルティングの主軸であるアイコンサービスを起点に関連商品・サービスに展開するビジネスモデルが確立 ・2020年3月期第3四半期は全4セグメントで増収増益。リンクアップ売却により収益率向上 ・2020年3月期はリンクアップ連結除外で減収となるも、既存事業が伸び営業増益予想。営業利益の第3四半期進捗率は前年同期を10ポイント以上上回るため、上方修正の可能性大 (執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫) 《ST》
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