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USENNEX Research Memo(8):進捗率から業績は順調と言える

2019/7/12 15:38 FISCO
*15:38JST USENNEX Research Memo(8):進捗率から業績は順調と言える ■業績動向 1. 2019年8月期第2四半期の業績動向 USEN-NEXT HOLDINGS<9418>の2019年8月期第2四半期の業績は、売上高83,574百万円、営業利益3,942百万円、経常利益3,378百万円、また親会社株主に帰属する四半期純利益1,775百万円となった。2018年8月期が決算期変更による8ヶ月決算(2018年1月1日〜2018年8月31日)のため、前年同期比増減率を記載していない。通期業績見通しに対する各進捗率が50%〜60%前後のため、業績は順調だったと言えるだろう。 主力事業の利益進捗はおおむね良好 2. 2019年8月期第2四半期のセグメント別業績動向 店舗サービス事業は売上高23,029百万円(進捗率47.5%)、営業利益4,279百万円(同53.5%)となった。キャンシステムをグループに加え、これまでの「音楽配信中心」から「店舗総合支援サービス」へと事業領域の拡大を推進、サービスのラインナップの拡充を図った。主なラインナップは、多機能・低価格なタブレットPOSレジ「Uレジ」、「Uレジ」のオプション機能であるセルフオーダーアプリ「Uレジ TTO」、スタッフ不足やインバウンド対応のセルフオーダーシステム「U-Order」、店舗アプリ作成サービス「UPLink」、業務店向けWi-Fiサービス「USEN SPOT」、チェーン店向けWi-Fiサービス「USEN SPOT Enterprise」、スマートフォンなどで簡単に接続・操作のできるIPカメラ「Viewlaシリーズ」、飲食店向け予約サービス「USEN Reservation」、カード決済サービス「USEN PAYGATE」などで、(株)リクルートライフスタイルとの業務提携による「Airレジfor USEN」などを2019年2月に販売開始した。オフィス向けには職場環境を改善するオフィスBGM「Sound Design for OFFICE」で「帰宅を促す音楽」の放送を開始、業務店向けに少額短期保険の販売も行った。また、キャンシステムでは事業ポートフォリオの変革を図るとともに、間接コストや重複コストの見直しを進めた。 通信事業は売上高19,549百万円(進捗率55.9%)、営業利益1,440百万円(同51.4%)となった。ブロードバンドインターネット回線の販売代理は、小規模事業者向けを中心とした新規獲得活動が引き続き堅調に推移、オフィスのICT環境構築においては「USEN GATE 02」ブランドでネットワーク関連サービスやクラウドサービス、データセンターサービスなどの販売を強化した。 業務用システム事業は売上高9,529百万円(進捗率48.9%)、営業利益1,591百万円(同46.8%)となった。客室情報を一元管理する簡易宿泊所向け宿泊管理システム「innto」をリリースして簡易宿泊所という新たな市場に参入、台湾の店舗予約サイト「FunNow」を運営するFunNow Ltd.と業務提携して日台間での相互送客を図った。病院市場では、診療受付から支払いまでの機能を一体にした次世代受付機「Sma-pa TERMINAL」の販売を開始、AIを使った顔認証システムによる受付・精算や保険証の自動認証、「Sma-pa TERMINAL」と同期するスマートフォンアプリを開発して利便性の向上を図った。 コンテンツ配信事業は売上高15,736百万円(進捗率49.2%)、営業利益10百万円(同2.0%)となった。AmazonとNetflixがけん引してVOD市場が活性化するなか、引き続きユーザーエクスペリエンスの改良、コンテンツの拡充、マーケットの開拓を進めた。また、映画やドラマ、アニメなどの最新作品や人気作品などコンテンツを拡充して高い満足度を維持、順調に契約者数を伸ばした。24時間365日対応の自動応答サービス「AIコンシェルジュ」では、オペレーターによる有人対応を組み合わせることで、コスト抑制と質の高い対応の両立が可能となった。 エネルギー事業は売上高14,098百万円(進捗率44.1%)、営業損失306百万円となった。業務店の店舗や商業施設向けに高圧及び低圧電力を中心に販売を強化した。エネルギー事業は高成長事業と位置付けており、将来の主力事業として専従の営業部門を設けるなど投資や営業活動を積極化した。このため契約者数は順調に増加したが、先行投資・先行費用により営業損失となった。引き続き積極的な拡販体制を維持し、早期の黒字化を目指している。新たに始めた都市ガス「USEN GAS」の販売も取り組みを加速している。 メディア事業は売上高2,661百万円(進捗率53.2%)、営業利益136百万円(同45.3%)となった。「ヒトサラ」はシェフ情報の掲載数などで国内トップの情報量を維持、「ヒトサラWorld」ではシェフが薦める現地レストラン情報を充実させ、競合他社との差別化を図った。オンライン即時予約の認知度向上を目指し、利用者向けポイント付与サービスを開始した。国内最大級のインバウンドグルメサイト「SAVOR JAPAN」では、英語圏だけでなく香港・台湾のユーザーの拡大も積極化、中国最大の旅行SNSメディア『馬蜂窩(Mafengwo)』とも連携した。ウェディング事業ではドローン動画を取り入れた質の高いサービスの提供を進めている。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光) 《ST》
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店舗向け音楽配信サービス首位。インターネットサービスの代理店販売、オフィスのICT環境構築、自動精算機製造販売等も。通信事業は好調。法人向けサービス、自社光回線サービス等が堅調。24.8期1Qは収益好調。 記:2024/01/28