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イーストン Research Memo(1):半導体ひずみセンサーの製品開発が順調に進捗。2020年3月期から量産開始

2019/1/11 15:41 FISCO
*15:41JST イーストン Research Memo(1):半導体ひずみセンサーの製品開発が順調に進捗。2020年3月期から量産開始 ■要約 ルネサスイーストン<9995>は技術系エレクトロニクス商社で、ルネサスエレクトロニクス<6723>の有力特約店という立場にある。取扱商品はルネサスエレクトロニクス製半導体が中心となっているが、国内外を問わず同社が独自に開拓してきた商材の拡大にも力を入れている。 1. 新規事業の準備作業が順調に進捗。2020年3月期から量産開始を計画 同社は2018年2月に半導体ひずみセンサーを活用した新規事業への参入を発表した。この新規事業はこれまでに着実に進捗し、同社は「STREAL(ストリアル)」という製品ブランド名と、モジュール化製品の開発やファブレスメーカーとして生産委託先の選定が順調に進んでいることを明らかにしている。同社がメーカーとして機能することで、この新規事業の利益率は商社ビジネスを大きく上回る水準を期待している。現時点では2020年3月期にセンサーモジュールの量産化から事業がスタートし、2021年3月期にはコンポーネント化まで歩を進めて収益規模も大きく拡大することが期待される。同社の半導体ひずみセンサー「STREAL」には1)超小型、2)超高精度、3)常時計測という特長があり、それらの独自性や新規性を生かして同社が今後どのような市場でどのように成長させていくのかが大いに注目される。 2. 半導体トレーニングセンターの設立等、多様な手段でルネサスエレクトロニクス製品の拡販に取り組む 同社の主力製品はルネサンスエレクトロニクスの半導体デバイスであり、特約店としてその拡販に取り組んでいる。顧客の開発初期から関与するデザイン-イン活動を通じた拡販の取り組みに加えて、半導体トレーニングセンターを設立して顧客の知識アップやスキルアップを図り、それをてこに自社の売上高拡大につなげる取り組みにも注力している。顧客向けのトレーニングは同社にとって負担増にも見えるが、今後、市場に展開される製品の高性能化・複雑化を考慮すると、これまで長年にわたり培ってきた技術力や商品知識を生かして同社が付加価値を創造できるチャンスでもあり、ルネサスエレクトロニクス製品の売上拡大を図るうえではむしろプラスに働いていると弊社ではみている。 3. 業績は計画線で順調に進捗。通期の売上高予想を引き下げも営業利益は期初予想を維持 同社の2019年3月期第2四半期決算は、売上高40,472百万円(前期比0.5%増)、営業利益603百万円(同38.9%減)と微増収ながら大幅減益で着地した。しかしこれは期初の計画に沿った結果であり、利益については期初計画を上回った。高収益製品の生産中止の影響や仕入価格の上昇などの売上総利益率低下要因は想定どおり発生したが、その度合いが想定よりも軽微だった。2019年3月期下期の事業環境は基本的には第2四半期までと大きく変わるところはないとみられるが不透明要因も複数あるため、通期ベースの売上高見通しを引き下げている。しかしながら利益面では、前述のような事情から、期初予想をほぼ据え置いている。 ■Key Points ・顧客の知識アップや技術者育成、ソフト開発支援などの付加価値提供とデザイン-イン活動強化でルネサスエレクトロニクス製品の売上拡大に取り組む ・センサーモジュールの開発と生産体制を確立し、2020年3月期から量産化を計画。利益水準が大きく変わる可能性 ・2019年3月期は微増収減益を予想。ルネサスエレクロニクス製品の販売拡大への注力の傍ら、半導体ひずみセンサー「STREAL」への先行投資も敢行 (執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川裕之) 《SF》
関連銘柄 2件
1,961
11/27 15:30
-39.5(-1.97%)
時価総額 3,668,276百万円
大手半導体メーカー。車載用マイコンで世界首位級。海外での大型買収により、電圧制御用や通信用の半導体を拡大。自動車向け事業は堅調。円安や自動運転支援、EV向け製品の売上が増加。米GaNパワー半導体会社買収へ。 記:2024/06/15
9995 東証プライム
749
5/29 15:00
±0(0%)
時価総額 19,794百万円
半導体・電子部品の技術商社。ルネサスエレクトロニクス製品を中心に、海外製電子部品も取り扱う。半導体素子は自動車分野中心に堅調。24.3期3Qは増収。マクニカによるTOBは成立、同社株は上場廃止へ。 記:2024/03/30