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DDHD Research Memo(4):業界環境は総じて厳しい状況が続くが、新しい市場の創出などには光明もみられる

2018/11/30 15:34 FISCO
*15:34JST DDHD Research Memo(4):業界環境は総じて厳しい状況が続くが、新しい市場の創出などには光明もみられる ■業界環境 1. 外食(居酒屋)業界 (一社)日本フードサービス協会の調査によると、DDホールディングス<3073>が属する「パブ/居酒屋」は、個人消費の伸び悩みやちょい呑みブーム、若者のアルコール離れの影響等により縮小傾向が続いている。特に、特徴を打ち出しにくい総合居酒屋の苦戦が目立つ。一方、専門業態の中には善戦しているところもあり、総合業態から専門業態への転換を図る動きもみられる。また、業界共通の課題として、市場縮小への対応はもちろん、人手不足やそれに伴う人件費及び採用費の拡大が深刻なボトルネックとなっている。加えて、足元では酒税法改正に伴うビールの値上げや食材費の高騰、家賃の上昇などもみられ、外部環境は厳しい状況が続くものと考えられる。一方、海外においては、2013年に「日本人の伝統的な食文化」としてユネスコ無形文化遺産(世界遺産)に指定されたことなどをきっかけとして、空前の和食ブームが続いており、そこは明るい材料と言えるだろう。 業界構造は、比較的参入障壁が低い上に、消費者の景況感や嗜好変化の影響を受けやすいことから、常に新陳代謝の激しい状況と言える。最近の動きを見ても、料理の専門性や低価格を売りとした個性的な専門業態の台頭が目立つ。同業他社には、同社と同様に多業態を運営するクリエイト・レストランツ・ホールディングス<3387>やコロワイド<7616>のほか、個性的な専門業態を運営するSFPホールディングス<3198>、鳥貴族<3193>、串カツ田中ホールディングス<3547>などが挙げられる。 2. ウェディング業界 少子高齢化の影響に加えて、披露宴の小規模化(少数婚)や挙式披露宴を行わない「なし婚」が増加するなかで、挙式件数の減少及び単価の伸び悩みの2つの要因により国内ウェディング市場は縮小傾向が続いている。一時はブームとなったゲストハウスウェディングについても、競争の激化に伴って勢いを失っており、業界全体に閉塞感が漂っている。また、大手を中心に海外ウェディングへの展開や外国人需要の取り込みのほか、ホテル事業などへの多角化を進める動きもみられる。今後の課題は、他のサービス産業と比べて遅れているITの活用等によりコスト構造やマーケティング手法を抜本的に見直すとともに、多様化する顧客ニーズにきめ細かく対応できるサービス力を身に着け、いかに個々の需要を掘り起していくのかにある。また、同社のように、ウェディング以外の利用により稼働率を高める手段(飲食利用による空き時間の収益化等)を有していることも重要なポイントとなるだろう。したがって、ノウハウや資金力のあるところを中心に業界淘汰が進む可能性があるが、単なるスケールメリットの追求だけでなく、独自性のあるサービスやビジネスモデルの構築が成功のカギを握ると考えられる。代表的なプレイヤーとして、各ホテル(プリンスホテル等)のほか、海外挙式のパイオニアであるワタベウェディング<4696>、ハウスウェディングを主力としてきたテイクアンドギヴ・ニーズ<4331>やツカダ・グローバルホールディング<2418>、エスクリ<2196>などが挙げられる。 3. カプセルホテル業界 国内のホテル業界全体は、訪日外国人の増加等により高い稼働率が続いている一方、2020年開催の東京オリンピックを見据えた建設ラッシュも続いており、オリンピック開催後の供給過剰を懸念する見方もある。そのような環境の中で注目を集めているのが、簡易宿泊所に分類されるカプセルホテルである。その背景には、宿泊費を抑えたい利用者のニーズや日本スタイルの宿泊を楽しみたい外国人旅行者の増加に加えて、カプセルホテル自体が従来のイメージから大きく進化してきたことがある。特に、高級感を打ち出した施設や独自のコンセプトを持つ施設も増えている。ただ、通常のホテルに比べ参入障壁が非常に低いことから新規参入も相次いでおり、競争環境は厳しい。したがって、勝ち残るためには、自由な発想による独自のコンセプトやサービスによる差別化が必要となるだろう。また、運営面においても、効率化を図っているとはいえ、清掃員等の人手不足が課題となっており、規模拡大を狙うには大きなボトルネックとなる可能性もある。代表的なプレイヤーには、高級感のあるコンパクトホテルを展開する(株)ファーストキャビンが注目されており、ティーケーピー<3479>やJR西日本<9021>との協業等により事業拡大を図っている。ただ、市場自体が黎明期にあることから、圧倒的な影響力を持つプレイヤーは存在しない。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫) 《RF》
関連銘柄 12件
2196 東証スタンダード
241
9/25 15:00
-3(-1.23%)
時価総額 3,323百万円
都市部で多様なスタイルの婚礼施設を運営。オーダーメイド型の婚礼サービスを提供する。内外装工事も。衣装、装花など周辺領域の内製化。SBIHDやTKPと資本業務提携。婚礼単価が上昇。宴会堅調。広告費は抑制。 記:2024/08/03
411
9/25 15:00
+11(2.75%)
時価総額 20,123百万円
ウエディングサービス会社。ゲストハウスウエディングやホテルウエディング等の挙式の企画、運営が主力。ホテルの運営等も。ホテル事業は黒字転換。宿泊単価が堅調。特別利益計上。23.12期通期は大幅最終増益。 記:2024/04/16
3073 東証プライム
1,363
9/25 15:00
+8(0.59%)
時価総額 25,138百万円
ダイヤモンドダイニング、エスエルディー、湘南レーベル等を傘下に収める持株会社。飲食・アミューズメント事業、ホテル・不動産事業を展開。カプセルホテルは営業を再開。26.2期営業利益40億円を目指す。 記:2024/04/30
4,070
9/25 15:00
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時価総額 47,302百万円
料金均一の居酒屋チェーン「鳥貴族」を運営。国産チキンバーガー専門店「TORIKIBURGER」、やきとり大吉なども。グループ店舗数は1138店舗。24.7期2Qは大幅増収増益。通期業績予想を上方修正。 記:2024/04/13
3198 東証プライム
1,995
9/25 15:00
±0(0%)
時価総額 51,449百万円
海鮮居酒屋「磯丸水産」、鶏料理専門店「鳥良商店」などの業態を展開。きづなすし、餃子販売所「いち五郎」等も。クリエイト・レストランツHD傘下。グループ店舗数は200店舗超。大衆酒場業態の開発・出店を継続。 記:2024/08/05
1,111
9/25 15:00
+14(1.28%)
時価総額 236,436百万円
ショッピングセンター内のレストラン、フードコートの運営が主力。しゃぶしゃぶ食べ放題の「しゃぶ菜」、海鮮居酒屋の「磯丸水産」など約250ブランドを保有。JA全農とのコラボ業態の運営受託の加速等に取り組む。 記:2024/05/16
3479 東証グロース
1,569
9/25 15:00
+3(0.19%)
時価総額 66,273百万円
貸会議室事業が主力。リゾートホテルやビジネスホテル等のホテル・宿泊研修事業等も手掛ける。運営する貸会議室は230施設超。顧客基盤は3万社超。高いリピート率が強み。貸会議室事業では引き続き新規出店等を推進。 記:2024/06/03
3547 東証スタンダード
1,479
9/25 15:00
+14(0.96%)
時価総額 13,901百万円
串カツ専門店を直営・FCで全国展開。冷凍串カツをインターネットでも販売。新業態の「鳥玉」「焼肉くるとん」を育成へ。認知度上昇や価格改定効果で堅調。拠点集約化等でコスト抑制。人件費増や施設費などこなす。 記:2024/08/05
835
9/25 15:00
+2(0.24%)
時価総額 10,904百万円
ハウスウェディングの草分け。国内取り扱い組数トップ。TRUNK(HOTEL)のホテル事業、レストラン事業等も手掛ける。ホテルは外国人宿泊比率が高い。運営受託事業、ホテル事業を成長ドライバーとして注力。 記:2024/05/02
178
6/25 15:00
±0(0%)
時価総額 10,664百万円
ウェディング大手。子会社に目黒雅叙園やメルパルクなど。沖縄やハワイ・グアムなどリゾート挙式に強み。コロナ禍でフォトウェディングを強化。1Qは低迷も、接客ツールのWEB化や海外拠点見直しなどで巻き返し模索。 記:2021/05/17
7616 東証プライム
1,734.5
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+34(2%)
時価総額 180,221百万円
牛角等を展開するレインズインターナショナル、かっぱ寿司等を展開するカッパ・クリエイト、ステーキ宮等を展開するアトムなどを傘下に収める持株会社。総店舗数は2500店舗超。アジア諸国、北米で事業強化図る。 記:2024/06/17
9021 東証プライム
2,734.5
9/25 15:00
+32.5(1.2%)
時価総額 1,334,444百万円
大手鉄道会社。近畿、北陸、中国、九州北部が鉄道営業エリア。山陽新幹線、北陸新幹線などを運行。流通業、不動産業、旅行・地域ソリューション業も展開。高付加価値の不動産アセット拡充など不動産事業の拡大図る。 記:2024/08/01