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ハマキョウ Research Memo(2):2018年3月期は創業来最高の増収収益を達成、来期も増収増益となる見込み

2018/6/5 15:32 FISCO
*15:32JST ハマキョウ Research Memo(2):2018年3月期は創業来最高の増収収益を達成、来期も増収増益となる見込み ■業績動向 1. 2018年3月期連結決算 2018年5月9日に発表したハマキョウレックス<9037>の2018年3月期連結決算は、営業収益で前年同期比4.3%増の103,476百万円、営業利益で同13.6%増の9,029百万円、経常利益で同13.0%増の9,516百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で同10.3%増の5,575百万円と増収増益となり、いずれも創業来最高を更新している。 増収の背景にあるのは、物流センター事業において新規のセンターが増加するとともに、連結子会社数が前連結会計年度に続いて増加した等スケールメリットを享受した他、貨物自動車運送事業において、同事業で営業収益の約3分の2を占める近物レックスの単価是正が進んだこと等がある。 物流センターは2017年3月期末時点で95センターだったものが103センターまで増加。新規受託件数は15件で、前連結会計年度に受託した3件も含め18件が新たに稼動した。解約も発生しながらも、新規案件の増加で十分カバーし、全体ではプラスとなり、そのまま利益も上積みしている。 他方、貨物自動車運送事業に関しては、2017年10月から近物レックスの運賃単価の是正に着手。その効果が現われている。燃料費の上昇で5億円のコストアップ要因があったものの、これを価格是正効果で吸収した。ちなみに、軽油価格については、リッター1円の上下で年間35百万円の利益変動要因となる。 財務面では、短期借入金が前連結会計年度末の19,221百万円から17,294百万円に減少。長期借入金が同じく9,000百万円から6,792百万円に減少した。当面、有利子負債は減らす方向にあり、2018年3月期末時点の自己資本比率は45.8%と前連結会計年度末の42.6%から増加している。 2. 2019年3月期業績予想 2019年3月通期連結の業績予想は、営業収益で108,000百万円(前年同期比4.4%増)、営業利益で9,600百万円(同6.3%増)、経常利益で10,000百万円(同5.1%増)、親会社株主に帰属する当期純利益で6,000百万円(同7.6%増)と連続で増収増益決算となる見込みである。 セグメント別の営業収益を見ると、物流センター事業は、前連結会計年度より3,174百万円増加し55,500百万円、貨物自動車運送事業も同じく1,350百万円増加し52,500百万円と伸長する見通しだ。 物流センター事業では既存顧客は横ばい予想ながら、年間で15件程度の新規顧客獲得を想定しており、引き続きスケールメリットで増益を確保する。 一方、貨物自動車運送事業は、運賃単価是正効果が今期も寄与しそうだ。2017年10月に改定をスタートさせたが、近物レックスの顧客は約1万と膨大で、この半年で浸透しきれていない。価格是正の対象が広がることが利益面で貢献する。 また、物量そのものも増加が期待できるという。これまで、近物レックスは大手に対して価格面で劣勢に立たされていたものの、大手各社が値上げに動いたことにより、同社も価格を改定してもなお優位に逆転する地域が出始めており、この面もプラス材料になりそうだ。 燃料費に不透明感がありながらも、運賃単価のアップで吸収できる見込みだ。また、値上げ分は労働環境の整備に充て、業界で問題になっているドライバー不足に対処する。 設備投資額については、2018年3月期の5,953百万円とほぼ同額の6,000百万円を想定。主として物流センター建設を計画し、トラックの更新費用等に充てる。物流センター事業の投資については、原則として東京・名古屋・大阪の3大都市圏は自社物件、他のエリアは賃借倉庫にて対応を検討している。ただ、顧客からの要望によっては、3大都市圏でも賃借物件で対応すると言う。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 水野 文也) 《MH》
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独立系の物流会社。企業の物流業務を一括受託するサードパーティー・ロジスティクス(3PL)に強み。運送も。M&Aに前向き。新規受託物流センターや買収会社が貢献。運送の賃上げも利益に効く。人件費やコスト増吸収。 記:2024/07/31