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コスモ・バイオ Research Memo(3):グローバルネットワークや業界最大級の品ぞろえが強みのバイオ専門商社

2018/3/19 17:01 FISCO
*17:01JST コスモ・バイオ Research Memo(3):グローバルネットワークや業界最大級の品ぞろえが強みのバイオ専門商社 ■コスモ・バイオ<3386>の事業概要 1. 研究者と仕入先を結ぶバイオ専門商社 世界のライフサイエンスの進歩・発展に寄与すべく、世界の大学・公的研究機関・検査機関・企業・病院などの研究者や検査室向けに、ライフサイエンスに関する研究用試薬・機器及び臨床検査薬を輸出入販売している。研究者と仕入先を結ぶバイオ専門商社である。 2. 仕入・販売のグローバルネットワークを構築 仕入先は全世界に約600社(うち海外が400社以上)のグローバルネットワークを構築している。仕入の地域別構成比(件数ベース)は日本が約3分の1、米国が約3分の1、欧州・その他が約3分の1である。 販売面では、国内で全国をカバーする約200拠点、海外で約30拠点の販売代理店網を構築している。販売代理店は地域密着で各地の企業、大学、研究機関などに研究用試薬、臨床検査薬、実験機器を販売している。 3. 業界最大級約1,400万品目の豊富な品ぞろえが強み 取扱品目はタンパク質研究用試薬(モノクローナル抗体、ポリクローナル抗体等)、遺伝子研究用試薬(制限酵素、核酸、遺伝子検出用試薬等)、組織培養研究用試薬(培地、培養システム・器具等)、その他バイオ研究用試薬(ペプチド、ウイルス、細菌等)、バイオ研究用機器(細胞・遺伝子操作機器、分離・精製機器、培養機器等)、創薬支援・受託サービス(ペプチド合成・抗体作製等)、臨床検査薬(血液・血清試薬、細菌検査試薬、病理・組織検査試薬等)と幅広い。 ライフサイエンス研究は非常に広範囲であり、様々な分野で研究が行われている。さらに研究者一人ひとりが、それぞれ異なったテーマで研究を行っている。したがって多様な顧客ニーズに応えるためには、多種多様な試薬・技術情報・サービスが必要となる。 プライマリーセルのメーカー機能を持ち、自社ブランド製品を含めて業界最大級の約1,400万品目の豊富な品ぞろえで、抗体分野を中心に多種多様な製品・技術情報・サービスを、ワンストップで提供できることが強みだ。そして膨大な商品ラインアップの中から、研究者にとって有用な商品を選び出してタイムリーに納品する「商品とユーザーのマッチング」ノウハウも強みである。 4. 製品カタログは紙媒体からWebにシフト 在庫管理については、売れ筋製品を中心におおむね1万点程度を在庫として持ち、その他の出荷頻度の小さい製品は受注状況に応じて仕入先から取り寄せている。 また、製品カタログ発行費用や管理コストの削減、製品・サービス情報の随時更新・鮮度向上に向けて、紙媒体の製品カタログからWebカタログや技術情報ハンドブックにシフトしている。Webでは研究者が欲しい商品をワンストップで検索できる。なお商品検索システムを2018年12月期中にリニューアル予定である。 5. 適切な温度管理 試薬の多くは、タンパク質や核酸・細胞など、生物由来の物質、いわゆるナマモノであり、仕入から保管、納品まで厳重な温度管理が必要となる。各種温度帯を備えた物流センターと入出荷ノウハウにより、適切な温度管理を徹底している。 6. 国内外の関連法規や取扱基準・規制に精通 製品の中には薬機法、毒物及び劇物取締法など、関連法規や行政指導に該当するものが多く含まれている。動物由来もしくは動物由来の成分を含む場合には、輸入・輸出の際に動物検疫対象となる。また海外からの輸入品の場合には、関連法規や取扱基準・規制が日本と異なっていることが少なくない。このため製品の仕入・保管・販売に関しては、国内外の関連法規・行政指導による取扱基準・規制に精通して対応することが必要になる。こうした対応力においても競合優位性を持っている。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 水田 雅展) 《MW》
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時価総額 7,082百万円
研究用試薬、研究用機器、臨床検査薬等を扱う専門商社。メーカー機能も持つ。仕入先は約600社。約1200万品を取り扱う。エンドユーザーは教育機関など。札幌事業所の生産能力強化などで既存事業基盤の強化図る。 記:2024/10/05