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スターティア Research Memo(11):アジアでの海外展開を統括。上海スターティアの収益貢献が視野に入っている

2018/1/26 15:41 FISCO
*15:41JST スターティア Research Memo(11):アジアでの海外展開を統括。上海スターティアの収益貢献が視野に入っている ■中長期の成長戦略 6. スターティアエイジア スターティアエイジア(Startia Asia Pte. Ltd.)はスターティア<3393>のアジア地位の海外展開を統括する事業会社で、傘下に上海スターティア、西安スターティアソフト、及び上海巨現智能科技の3社を収める予定だ。 上海スターティアは同社の100%子会社で、日中間の高速回線サービス「Global Gateway(GG)」のサービスを運営している。顧客は中国に拠点を持つ日本企業や個人だ。上海スターティアが中国の大手キャリアと提携して回線を確保し、顧客に対して通常よりも最大で10倍(注:顧客オフィスで0.4Mbpsから5.0Mbpsに改善したことを確認)の高速インターネットサービスを提供している。上海スターティアの収益状況は、GGの顧客数の着実な増大の結果、来期には黒字化が視野に入ってきた状況にある模様だ。 西安スターティアソフトは同社の出資比率が30%の持分法適用会社で、ソフトウェアの企画開発を事業としている。同社との関係では、スターティアラボから受託してソフトウェアの開発を行っている。業績的にはその時々で変動も大きいとみられるが、同社へのインパクトは限定的と弊社ではみている。 上海巨現智能科技は、スターティアラボが40%、西安スターティアソフトが20%、及び上海の印刷会社4社が10%ずつ出資して2017年6月に設立した企業だ。事業目的は、日本で急速に伸びているCOCOARを中国市場で販売することだ。現状はまだ立ち上げ期であるため赤字とみられる。同社では2019年度に導入企業数300社を目指すとしており、このあたりが収益貢献化の目安となってくると弊社では考えている。 今後の成長戦略を考える上で最も期待されうるのは上海スターティアだ。前述のようにGG自体が好調であることに加え、今般、上海と日本のクラウド環境を高速通信でつなぐ「Global Gateway for AWS」を2017年10月から開始した。中国ではグローバルで利用される代表的なクラウドサービスでも、中国内で提供される際はグローバルとは異なる利用環境である場合が多くAWSも同様に他の地域と切り離されて運用されている。したがって中国のAWSへのアクセスには専用アカウントが必要なうえ、日中間の不安定な通信に頼らざるを得ないという不便があった。「Global Gateway for AWS」はGGの持つ高速通信とAWSを組み合わせることでこれらの不便を解消した。サービスに当たっては中国の大手通信会社・中国電信の有力代理店である上海チョウギョウ信息科技有限公司と提携しており、契約上及び法令上のリスクはクリアしている点もポイントだ。また上海と日本のクラウド環境をつなぐ利用のみならず日中間のオフィス環境同士を接続する際にも採用される場合も多く、狙いとする顧客が拡大しているという。同社では2020年までに300社への販売を見込んでいる。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之) 《MH》
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