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エレマテック Research Memo(10):有機ELスマートフォンの影響が不透明ながら、上振れの可能性を残す

2017/12/19 12:47 FISCO
*12:47JST エレマテック Research Memo(10):有機ELスマートフォンの影響が不透明ながら、上振れの可能性を残す ■今後の見通し 1. 2018年3月期通期見通しの概要 2018年3月期通期についてエレマテック<2715>は、売上高205,000百万円(前期比1.0%増)、営業利益5,800百万円(同7.3%増)、経常利益5,600百万円(同5.4%増)、親会社株主に帰属する当期純利益3,900百万円(同190.5%増)と増収増益を予想している。これらの数値について、期初予想から変更はない。 前述のように、同社の第2四半期決算は通期予想に対する進捗率が50%を大きく超える好調な決算であったが、同社は通期の業績見通しについて期初予想を据え置いた。この理由として同社は、有機EL搭載スマートフォンの影響がまったく見通せないことを挙げている。前述のように、今第2四半期(上半期)は液晶・TP・BLの売上高が前期比横ばいで堅調だった。しかし有機ELスマートフォンの大型商品がリリースされたことで下半期はその影響が本格化することを想定しているということだ。 弊社では、同社のこうした慎重姿勢には十分説得力があると考えている。有機ELスマートフォンの今下期の売れ行きを見通すのは誰にとっても困難であり、現時点でどちらかにベットして業績予想を無理に変更することはかえって投資家をミスリードする恐れがあると考えている。 そうした影響を織り込んだ上で、通期の売上高は前期比1.0%(1,995百万円)増の205,000百万円を予想している。マーケット別動向の詳細は後述するが、スマートフォンの影響でDigital Electronicsが大幅減収となるのを、AutomotiveとBroad Marketの増収で吸収するという構図だ。 営業利益は前期比7.3%(393百万円)増の5,800百万円を予想している。営業利益率は2.8%で前期比0.1%ポイントの改善を見込んでいる。営業利益の増益及び利益率の改善は今第2四半期決算と同じ構造だと弊社では推測している。今下期はDigital Electronics部門での大幅減収が予想されているがその中身は利幅の薄い実装ビジネスとみられる。他方で利益率の高いAutomotiveなどが増収となり、製品ミックスの改善で利益率が改善すると期待される。 特別損益については今下半期も特に予定されていないため親会社株主に帰属する当期純利益は前期比190.5%増の3,900百万円に大きく改善する見通しだ。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之) 《MH》
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