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アンジェス Research Memo(7):米国での新たな臨床試験実施に向けた新株予約権発行による資金調達を発表

2017/9/11 15:17 FISCO
*15:17JST アンジェス Research Memo(7):米国での新たな臨床試験実施に向けた新株予約権発行による資金調達を発表 ■業績動向 3. 財務状況 アンジェス<4563>の2017年12月期第2四半期末の財務状況を見ると、総資産は前期末比199百万円増加の4,738百万円となった。主な増減要因を見ると、流動資産では現預金が新株予約権の行使により840百万円増加した一方で、前渡金が201百万円、売掛金が167百万円減少した。また、固定資産では保有株式の評価額上昇に伴い、投資有価証券が76百万円増加したが、減損損失の計上等により有形固定資産が75百万円、無形固定資産が55百万円減少した。 一方、負債は前期末比410百万円減少の259百万円となった。主にHGF遺伝子治療薬の国内臨床試験にかかる費用の減少やナグラザイムの仕入費用の支払いにより、買掛金が317百万円減少したほか、未払法人税等が59百万円減少した。また、純資産は前期末比610百万円増加の4,479百万円となった。親会社株主に帰属する四半期純損失2,299百万円を計上したが、新株予約権の行使に伴い資本金及び資本剰余金がそれぞれ1,182百万円増加したほか、その他有価証券評価差額金が552百万円増加した。なお、今回資本金13,465百万円、資本準備金15,961百万円をその他資本剰余金に振り替え、欠損の補てんに充当した。その結果、資本金は5,367百万円、資本剰余金は1,182百万円となっている。 同社は、2017年8月28日付で第三者割当(割当先はリーディング証券)による新株予約権の発行を発表した。当初行使価額の671円(下限行使価額336円)で新株予約権が全て行使されたとすれば、概算で8,066百万円を調達できることになる(発行株数は1,200万株増加し、株式の希薄化率は約15%)。調達した資金は主に米国での重症虚血肢を対象としたHGF遺伝子治療薬の新たな臨床試験の実施において必要となる費用として3,635百万円、残りを事業運転資金に充当する予定となっている。米国におけるHGF遺伝子治療薬の治験計画については、現在策定中で、2017年末から2018年の早い段階で、治験申請及び治験の開始を目指している。 同社では現在の財務状態を鑑みて、開発プロジェクトの絞り込みを行っており、また、開発早期段階(ヒトでのPOC取得段階)でのライセンスアウトを行うことで、開発コストの削減や資金の獲得を図っていく方針を示している。なお、同社は期間損失が続くなかで財務状況も厳しい状況にあることから、2016年12月期の決算短信において、継続企業の前提に関する注記を付している。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲) 《HN》
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大阪大学発の研究開発型バイオベンチャー。遺伝子医薬、DNAワクチンの研究開発などを行う。開発パイプラインにHGF遺伝子治療用製品「コラテジェン」など。早老症治療薬「ゾキンヴィ」を24年5月に発売。 記:2024/08/06