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ダイナック Research Memo(8):新規出店が計画を下回る一方、退店は想定以上に膨らみ、店舗数が純減
2017/9/6 15:14
FISCO
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*15:14JST ダイナック Research Memo(8):新規出店が計画を下回る一方、退店は想定以上に膨らみ、店舗数が純減 ■業績動向 3. 店舗の状況 新規店舗の出店と既存店舗の退店については、新規出店が計画を下回る一方、退店数が想定よりも膨らみ、今第2四半期決算及び今後の業績見通しを分析する上での大きなポイントとなった。 (1) 新規出店 新規出店のうち、バー・レストランについては通期で9店を計画していたが今第2四半期は1店(『響』中之島フェスティバルプラザ店)にとどまった。新規出店が進まない要因としては、好立地をめぐる競争の激化や、それに伴う家賃の上昇などが考えられる。加えて、ダイナック<
2675
>のバーレストランは基本的な出店モデルとして面積を50坪~60坪に設定しているが、流通する物件はそれよりも一回り小さい面積のものが多いことも影響しているとみられる。 ゴルフクラブレストランでは、今第2四半期は三鈴カントリー倶楽部(三重県鈴鹿市)と北海道カントリー倶楽部(北海道函館市)の2ヶ所で新規受託を獲得した。同社は今中期経営計画においては年間5件の新規受託を目標に置いているが、限定された市場で、かつ、相手との交渉ごとという事業の性質を考慮すれば今第2四半期は順調な進捗だったと評価できるだろう。また、その他受託では1店舗(マスターズドリームハウス名古屋店)を新規に受託した。 (2) 退店 今第2四半期はバー・レストランで4店舗、ゴルフクラブレストランで1店舗、その他受託で3店舗の退店があった。このうち期初から予定していたものはその他受託における2店舗で、それ以外は想定外の退店となり、収益の期初予想対比未達の主たる要因となった。 バー・レストランの4つの退店は『鳥彩々』の4店舗の事業譲渡だ。鳥彩々は『鳥どり』同様に鳥居酒屋という業態カテゴリーを形成しているが、立地が郊外であった。同社の大きな特色である都心ドミナント出店からは外れているため、将来的に整理する方向で検討していたところ、今般買い手が登場したため事業譲渡に至った。売上高に対する減収インパクトはあったものの、104百万円の事業譲渡益を生み出し、当期利益段階では上振れ要因となった。 ゴルフクラブレストラン1店舗と、その他受託における計画外の1店舗はいずれも先方の事情による退店(正確には運営受託契約の解除)だったもようだ。運営受託において同社は高い評価を得ており、想定していない形での契約解除はまれなケースと言える。弊社では運営受託契約自体の問題ではなく、母体となる施設の経営の問題ではなかったかと推測しており、そうだとすれば同社には完全にはコントロールできない領域の事項と言える。 新規出店が思うように進まない今第2四半期ではあったが、店舗リニューアル(改装)による既存店のてこ入れなどは着実に行われたもようだ。前出の売上高前年同期比増減分析の図にあるように、今第2四半期は新規出店・改装による増収効果が584百万円に達していた。新店は『響』中之島フェスティバルプラザ店など4店舗であるが、期中の新規オープンであるため、改装による増収効果も大きかったと弊社では推測している。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之) 《TN》
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2675 東証2部
ダイナックホールディングス
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時価総額 9,122百万円
首都圏・関西圏を中心にレストランやバーを直営展開。ゴルフ場食堂などの運営受託も。コロナ禍が直撃し、昨年末時点で債務超過に。21.12期も苦戦の見込み。親会社サントリーHDが完全子会社化に向けてTOB実施。 記:2021/04/07
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