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ケンコーマヨ Research Memo(3):売上高は5期連続、経常利益は2期連続で過去最高を更新

2017/7/18 16:58 FISCO
*16:58JST ケンコーマヨ Research Memo(3):売上高は5期連続、経常利益は2期連続で過去最高を更新 ■業績動向 1. 2017年3月期の業績概要 5月12日付で発表されたケンコーマヨネーズ<2915>の2017年3月期の連結業績は、売上高が前期比5.8%増の70,812百万円、営業利益が同16.0%増の3,987百万円、経常利益が同17.2%増の4,017百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同37.5%増の2,867百万円と増収増益決算となった。売上高は6期連続増収、5期連続で過去最高を更新し、経常利益については3期連続増益、2期連続で過去最高を更新した。2016年11月に修正発表した会社計画に対して、営業利益、経常利益が若干未達となったが、これはジャガイモの不作で市況が高騰し、調達コストが上昇したほか歩留まりの悪化や廃棄ロスが増加したこと等が影響している。ジャガイモ不作の影響は数億円程度の影響があったと見られ、これがなければ営業利益、経常利益でも修正計画を上回っていたものと思われる。 同社の主要対象市場である外食、CVS、スーパーそれぞれの業界動向について見ると、外食業界はファストフード市場が回復に転じたほか、ファミリーレストランが堅調を持続、カフェ業態については店舗数の拡大もあって好調に推移し、全体では前年度比で約3%成長となった。また、CVSの日配品売上高については、既存店ベースで前年度比微増にとどまったものの、全店ベースでは店舗数拡大により約3%の伸びになったと推定される。単身世帯の増加や女性の社会進出などによる「個食化」「調理の簡便化」の進展により、弁当やサンドイッチ、サラダ類などの需要が引き続き拡大している。同様の理由で、スーパーの総菜売上も前年同月比で約4%増となり、外食市場とともに中食市場の拡大基調が続いていることがうかがえる。 こうした市場環境下において、同社の売上高は前期比5.8%増と外食・中食業界の成長率を上回るペースで推移した。売上高を分野別で見ると、CVS向けが前期比15%増と大きく伸長したほか、外食向けが同11%増、量販店向けが同3.7%増と主力市場が揃って拡大した。特に、CVS向けではタマゴ加工品が弁当やサンドイッチ、麺類等での採用が広がり好調に推移したほか、小型形態のロングライフサラダがPB商品として採用されロングヒット商品となったことも増収要因となった。また、外食業界向けでは、主力顧客である大手ハンバーガーチェーンの回復によりソース類の売上が伸びたほか、コンビニエンスストア向けにタマゴ加工品が引き続き好調に推移した。量販店向けでは日配品であるフレッシュ総菜が伸びたほか、北海道エリア限定のカット野菜も好調に推移した。ただ、第4四半期にジャガイモの供給量が落ちた影響でポテトサラダ等の関連商品の出荷が制限されたこともあり、増収率は4%台と全社平均を下回る結果となった。 経常利益の増減要因を見ると、増収効果で694百万円、連結子会社を中心とした生産効率の向上で86百万円、物流費のダウンで99百万円の増益要因、原材料価格の変動で37百万円となり、人件費やIT投資など固定経費の増加325百万円を吸収する格好となった。原材料価格についてはジャガイモの価格が下期に高騰したものの、鶏卵や食用油の相場下落によるコストダウン効果が上回った格好となっている。 また、営業外における持分法投資損失は32百万円(前期は81百万円の損失)と前期から縮小した。インドネシアに進出する日系外食企業が増えたことで、液卵や業務用マヨネーズの販売が拡大したことが主因となっている。なお、当期純利益の増益率が大きくなっているが、これは前期に固定資産除却損や減損損失等合わせて885百万円の特別損失を計上しており、当期はその計上額が大幅に縮小したことが主因となっている。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲) 《MW》
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業務用食品メーカー。マヨネーズやドレッシング、サラダ、総菜、タマゴ加工品の製造、販売等を行う。ロングライフサラダで国内トップシェア。おつまみ惣菜等の商品拡大進める。28.3期売上高1020億円以上目標。 記:2024/06/24