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イーストン Research Memo(8):CSB製品拡大の重要性は不変。収益性改善と収益安定性に寄与すると期待される

2017/7/11 16:16 FISCO
*16:16JST イーストン Research Memo(8):CSB製品拡大の重要性は不変。収益性改善と収益安定性に寄与すると期待される ■2018年3月期の重点取り組み 2. 新規ビジネス品(CSB)のシステムソリューション提案 新規ビジネス(Customer Satisfaction Business、CSB)の売上拡大も前中期経営計画から引き続いての重要な成長戦略だ。CSB製品拡大を目指す背景には、1)ルネサスエレクトロニクスの事業ポートフォリオ改革を補う、2)収益性の改善、3)ルネサスエレクトロニクス、日立グループへの依存度を低下させ収益安定性を向上させるなど様々な要因がある。 CSB製品においても販売活動ではデザイン-インが基本となるのはルネサスエレクトロニクス製品の売り込みと同様だ。2017年3月期は半導体製造装置向けのカスタムボードや、デジタルカメラ向けのタッチパネル液晶、インテリア照明向けのEnOcean規格の無線スマートスイッチ等、合計で333億円のデザイン-イン実績があった。当初計画は300億円だったがそれを10%超上回ったことになる。 2018年3月期はさらに続伸して350億円を計画している。ルネサスイーストン<9995>はかねてより売上高の長期目標として1,000億円の大台突破を目指しているが、その時の売上構成としてCSB製品は30%(300億円)を想定している。この目標の達成のためには、まだまだ新規商材の開拓とデザイン-イン活動を加速させる必要がある。 一方、2017年3月期のCSB売上高は128億円にとどまった。計画では147億円を目指していたが、これはある商材について、採用が先送りになったことが直接の原因とみられる。他の商材の拡販で一部を補ったものの埋めきれなかった。商材別では、光部品、電池などが期待を下回ったもようだ。表示デバイスではデジタルカメラ用タッチパネル液晶があるメーカー向けに新規採用が決まる一方、既存メーカーではデジタルカメラの不振で売上が減少するなど、跛行色が目立ち、全体では伸び悩んだもようだ。 2018年3月期の売上高は137億円を計画している。中期経営計画の当初計画では2018年3月期時点で182億円を計画していたため、約45億円の下方修正となっている。その要因は、前述のある商材の先送りと、2017年3月期の実績に照らし他の商材の成長性も実態に即して見通しを引き下げたためだ。前述のように中期経営計画当初計画との比較で修正計画では売上高を60億円引き下げたが、そのうちの45億円をCSBが占めるということになる。個々の商品の中では楽しみなものもあり、前述のタッチパネル液晶や、半導体製造装置向けカスタムボードは2018年3月期に大きく伸びると期待されている。 前述のようにCSB売上高の成長は同社の成長にとって不可欠なピースだ。CSB製品はうまく需要と噛み合えば大きく売上高を伸ばすケースもあり、今後の新商材の発掘に期待したいと弊社では考えている。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之) 《MW》
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半導体・電子部品の技術商社。ルネサスエレクトロニクス製品を中心に、海外製電子部品も取り扱う。半導体素子は自動車分野中心に堅調。24.3期3Qは増収。マクニカによるTOBは成立、同社株は上場廃止へ。 記:2024/03/30