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エネクス Research Memo(1):新中期経営計画を発表。当期純利益200億円を目指して未来への布石を打つ

2017/7/5 16:13 FISCO
*16:13JST エネクス Research Memo(1):新中期経営計画を発表。当期純利益200億円を目指して未来への布石を打つ ■要約 伊藤忠エネクス<8133>は伊藤忠<8001>グループ内でエネルギー分野の中核を担うエネルギー商社だ。産業向けから最終消費者向けまで、石油製品、LPガスを中心に幅広い事業を展開している。 1. 2017年3月期は当期純利益で100億円の大台乗せで、中期経営計画業績目標を達成 2017年3月期決算は売上高1,028,939百万円(前年同期比4.0%減)、営業活動によるか係る利益(以下、営業利益)19,678百万円(同20.1%増)、当社株主に帰属する当期純利益(以下、当期純利益)10,405百万円(同39.3%増)と減収ながら大幅増益で着地した。営業利益と当期純利益はいずれも過去最高を更新し、中期経営計画目標を達成した。電力販売量の大幅増加とLPガス在庫影響の改善で営業利益が大きく伸長したのに加え、持分法適用会社の収支改善で当期純利益は初の100億円の大台乗せとなった。 2. 新中期経営計画『Moving 2018』を発表。次のステージを見据えて経営基盤の足場固めに注力 同社は新たな2ヶ年中期経営計画『Moving 2018 つなぐ 未来』を発表した。当期純利益が200億円台のステージを近未来に実現するために、経営基盤を足場固めする2年間という位置付けだ。経営基盤を収益基盤と組織基盤の2つに分け、両輪をしっかり強化する方針だ。定量計画では2019年3月期において営業利益185億円・当期純利益108億円を目指すとしている。2017年3月期に比べて実質ベースでは上回る業績目標となっているがその差は小さく、業績数値よりも未来への布石としての施策の中身・質を重視した中期経営計画と言えるだろう。 3. エネルギーに“環境ビジネス”と“アジア”を加えて当期純利益200億円を見据える 同社が『Moving 2018』の向こうに見据えるものは当期純利益200億円台を恒常的に稼ぐ力を持った同社だ。事業の観点から見た場合、その中長期目標の到達のためには、現行のエネルギー(石油・ガス・電力)ビジネスの伸長に加えて、環境ビジネスや海外展開(アジア)の成長と収益貢献も不可欠というのが同社の考えだ。一部の“タネ蒔き”は前中期経営計画の『Moving 2016』時代に着手しているが『Moving 2018』時代においてどのようなタネ蒔きと水やり(育成)が行われていくか注目していきたい。 ■Key Points ・2017年3月期は、営業利益・当期純利益ともに過去最高を更新。当期純利益は初の100億円の大台乗せ ・新2ヶ年中期経営計画『Moving 2018』を発表。次のステージにつなぐ、布石を打つ2年間という位置付け ・2018年3月期は、業績数値以上に未来につながる施策の進捗状況に注目 (執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之) 《MW》
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8001 東証プライム
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時価総額 12,420,783百万円
1858年創業の大手総合商社。繊維、金属、食料、機械、エネルギー・化学品、住生活分野などで事業展開。伊藤忠エネクス、伊藤忠食品などを傘下に持つ。総還元性向50%目途。川下ビジネスの開拓・進化等に取り組む。 記:2024/08/30
8133 東証プライム
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時価総額 183,153百万円
伊藤忠傘下のエネルギー商社。自動車販売のカーライフ事業、船舶燃料販売等の産業ビジネス事業、電力小売事業等も。配当性向40%以上目処。LPガスの直売顧客軒数は57万件超。31.3期純利益200億円以上目標。 記:2024/06/04