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大幸薬品 Research Memo(1):2017年3月期は感染管理事業の大幅伸長等で増益・増配

2017/6/19 8:20 FISCO
*08:20JST 大幸薬品 Research Memo(1):2017年3月期は感染管理事業の大幅伸長等で増益・増配 ■要約 大幸薬品<4574>は「正露丸」「セイロガン糖衣A」を中心とする医薬品事業と、ウイルス除去・除菌・消臭製品「クレベリン」シリーズを中心とした感染管理事業を展開している。 2017年3月期通期は、売上高が8,294百万円(前期比0.4%減)、営業利益が1,545百万円(同14.7%増)、経常利益が1,407百万円(同7.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益が1,049百万円(同24.9%増)と売上高は微減も大幅増益となった。売上高に関しては、医薬品事業の減収を感染管理事業が補った形だ。感染管理事業は、期首の流通在庫が低水準だったことやインフルエンザの早期流行、店頭販促やブランド強化による認知率向上及びシェア向上が業績向上の要因である。2017年3月期の年間の配当金は20円(特別配当5円含む)と増配となった。 2018年3月期通期の業績予想は売上高で前期比4.9%増の8,700百万円、営業利益で同0.4%増の1,550百万円、経常利益で同7.6%減の1,300百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で同14.2%減の900百万円と売上高及び営業利益の増加を予想する。医薬品事業は51年ぶりの新製品「正露丸クイックC」の販売開始もあり増収、感染管理事業もパートナーとのアライアンスが奏功しクレベリンの認知率も上がっており、増収を見込む。新製品向けの広告宣伝投資を増やすため、営業利益は微増にとどまる。なお、業績予想においては、中国向け製品の原料仕入先における製造トラブルによる生産遅延リスクを織込み、医薬品事業の売上高を保守的としているが、早期に生産遅延リスクが解消された場合、売上高・利益共に業績予想に対して上振れる可能性がある。 ■Key Points ・2017年3月期通期は感染管理事業の大幅伸長等で増益・増配(特別配当5円) ・大型新製品「正露丸クイックC」を武器に医薬品事業が反転、増収及び営業増益予想 ・中国向け製品の生産遅延リスクの早期解消による業績上振れ可能性あり ・クレベリン製品のアライアンスが加速し、売上げ及びブランド強化に貢献 (執筆:フィスコ客員アナリスト 角田 秀夫) 《TN》
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正露丸、セイロガン糖衣Aなど一般用医薬品の製造・販売を行う医薬品事業が主力。「クレベリン」シリーズ等の感染管理事業も展開。1946年設立。医薬品事業は京都工場の医薬品ライン立ち上げなど増産施策に取り組む。 記:2024/09/01