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C&R Research Memo(4):「インソーシング」で新しい提案をクライアント企業へ

2017/5/15 15:52 FISCO
*15:52JST C&R Research Memo(4):「インソーシング」で新しい提案をクライアント企業へ ■事業内容等 4. 特徴と強み クリーク・アンド・リバー社<4763>の事業は以下の特徴があり、一般的な人材会社と異なると考える。 (1) プロフェッショナルだけを対象・展開 同社が定義するプロフェッショナルは、3条件を満たしていることが条件であり、それを元に展開分野を選ぶ。その条件とは、1)世界中で活躍できる職種、2)機械では決して代わることができない職種、3)知的財産が蓄積される職種。これら3条件を当てはめて展開しているのが、テレビ・映画制作、ゲーム、Web等のクリエイティブ、医療、IT、法曹、会計、出版、建築、ファッション、食、研究の10分野である。また、業績の安定度という観点からは、プロフェッショナルを事業の対象にしていることから、比較的景気の下降局面で悪影響を受けにくい構造となっている。 (2) スタジオの設置によりノウハウを同社に蓄積 人にノウハウが蓄積されていくのではなく、同社にも蓄積、それを深掘りや他分野へ展開していくことで、クライアント企業により良い提案やサービスを提供している。スタジオでは、クライアント企業での仕事を完了したプロフェッショナルが、就業先でのニーズなどを共有し、他のクライアント企業から戻ってきたプロフェッショナルと次の企画提案を共同で練る。同社は、これを「インソーシング」と定義し、将来の仕事獲得に生かしている。プロフェッショナルの思考の幅が広がり、1社だけの経験では得られない効果や提案が可能となり、クライアント企業にとってもメリットが大きい仕組み。他社提案との差別化が容易となり、当然ながらこのような案件は高い利益水準となる。この仕組みは、テレビやゲーム業界で成功、現在は他の業界へ展開を試みている。 (3) 大きなネットワーク 同社に登録しているプロフェッショナルから成るネットワークは、一定の規模を主張できるほどに成長している。クリエイティブ分野では、クリエイター6万人、クライアント数3千社を有し、同社ネットワークに参加するクリエイターが関与したテレビ番組は、日本国内のテレビ番組の45%に及び、圧倒的な存在感を示している。医療分野では、日本国内の勤務医約18万人のうち、約7.5万人が同社のサービスに登録参加しており、40%近いシェア。現在の登録人数は、クリエイター6万人、パートナープロダクション約1,000社、Webサイトは6,000サイト以上、ゲームは同100タイトル以上と大規模に育っている。展開分野における圧倒的な存在感のほか、分野をまたいでプロジェクトの提案等が可能となっており、プロフェッショナルをひきつける魅力があると言えるだろう。 (執筆:フィスコアナリスト 清水 さくら) 《HN》
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映像やゲームなどクリエイティブ分野で企画・制作を行うクリエイターのプロデュース、エージェンシー事業が主力。医療分野、会計・法曹分野等でも事業展開。配当性向30%水準目安。新規サービスの創出等に注力。 記:2024/07/08