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イーストン Research Memo(9):2017年3月期通期は、売上高は未達でも利益は超過達成の公算

2017/3/13 17:05 FISCO
*17:05JST イーストン Research Memo(9):2017年3月期通期は、売上高は未達でも利益は超過達成の公算 ■今後の見通し 1. 2017年3月期通期見通し 2017年3月期通期についてルネサスイーストン<9995>は、売上高80,000百万円(前期比2.1%増)、営業利益1,000百万円(同3.5%増)、経常利益1,040百万円(同6.4%増)、親会社株主に帰属する当期純利益700百万円(同13.5%減)を予想している。この業績予想は従来から変更はない。 2017年3月期の業績見通しについて、弊社では売上高は未達となる可能性がある一方、営業利益以下の各利益項目については超過達成となる可能性が高いと考えている。 売上高については、同社は通期で80,000百万円を予想している。同社の業績には明確な季節性はないため、単純に言えば四半期の売上高が20,000百万円ということになる。しかしながら、前述したように、第1、第2四半期の売上高はともに20,000百万円を下回った。この遅れを第4四半期で取り戻すためには、22,717百万円の売上高が必要となる。 今期の第3四半期までの需要動向を見ると、産業と自動車という2大需要分野のうち、産業分野向けの需要が弱く、前年同期比で減収となっている。製品別で見た場合、主力製品の集積回路が前年同期比減収となっている理由も、産業分野向けの売上高が減少していることが要因だ。民生分野やアミューズメント分野向けの需要が伸びてはいるが、メイン顧客層である産業向けの減収インパクトを埋め合わせるには収益規模が小さい。自動車向けは堅調な状況が続いているが、爆発力を伴う需要拡大が期待できるのは2019年度以降とみられる。このように考えてくると、今第4四半期において売上高が20,000百万円を大きく上回るのは困難とみるのが現実的な想定だと弊社では考えている。 一方利益については、第3四半期までの進捗が堅調なことから、会社予想を上回ってくる可能性が高いと考えている。第4四半期の売上高が前四半期比横ばいの20,000百万円、営業利益率が第3四半期累計期間の値である1.5%と同水準と想定すると、第4四半期の営業利益は300百万円となる。したがって、2017年3月期通期の営業利益は、1,150百万円程度になる可能性は十分ある。 ポイントは、第4四半期における業績変動要因であるが、現状では、上にも下にも大きく変動させる要因は見当たらないというのが弊社の考えだ。主要向け先である自動車業界は、同社の主要(最終)顧客である日系自動車メーカーが堅調な生産を行っている。産業向けは全体としては不振となっているが、企業の設備投資は日米欧の3極で成長・回復が期待されている。一方で、民生用やアミューズメント分野の需要は変動の足が速く、第3四半期までの伸びが止まる可能性も想定しておく必要がある。以上のような点を総合的に判断すれば、第4四半期の売上高が前四半期比横ばいの20,000百万円前後という想定は、決して簡単ではないものの現実的なものであると弊社では考えている。 リスク要因としては、為替レートがまず挙げられる。同社自身は為替レート変動からの業績インパクトという点ではニュートラルであるが、主要顧客である自動車メーカーや産業分野の企業には為替レートに対する業績感応度が高い企業が多い。ほかには、トランプ大統領誕生後における米国の貿易政策などがある。しかしこれについては影響が出るにしても来期以降だ。今期の業績に関する潜在的リスクは多くないと弊社では考えている。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之) 《HN》
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半導体・電子部品の技術商社。ルネサスエレクトロニクス製品を中心に、海外製電子部品も取り扱う。半導体素子は自動車分野中心に堅調。24.3期3Qは増収。マクニカによるTOBは成立、同社株は上場廃止へ。 記:2024/03/30