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TYO Research Memo(2):消費者の印象に残る数々のCM制作を手掛けるクリエイティブ力が武器

2016/10/20 16:23 FISCO
*16:23JST TYO Research Memo(2):消費者の印象に残る数々のCM制作を手掛けるクリエイティブ力が武器 ■事業概要 (1) 事業内容 ティー・ワイ・オー<4358>は、TV-CMの企画・制作をはじめ、ブランディングやWebを中心としたデジタル広告スマートフォンアプリなどあらゆる広告コンテンツの企画・制作を手掛けるクリエイティブエージェンシーである。 TV-CM制作市場が堅調な伸びを見せるなかで、JR東海(東海旅客鉄道<9022>)の「そうだ 京都、行こう。」やユニクロ(ファーストリテイリング<9983>)など、消費者の印象に残る数々のCM制作を手掛けてきたクリエリティブ力を武器に順調に業績を拡大してきた。 事業セグメントは、主力の「広告事業」のほか、子会社によるミュージックビデオ、アニメーションの制作等を手掛ける「映像関連事業」の2つに区分される。また、「広告事業」は、広告代理店向けにTV-CMの企画・制作等を行う「広告代理店取引」と、直接広告主向けにWeb広告及びプロモーションメディア広告の企画・制作等を展開する「広告主直接取引」に分かれており、最近では、注力する「広告主直接取引」が大きく伸びている。広告事業が売上高の95.7%を占めているが、そのうち広告代理店取引が売上高の73.4%、広告主直接取引が同26.6を構成している(2016年7月期実績)。 広告代理店別の構成比率は、電通<4324>グループ向けが45.2%、(株)博報堂グループ向けが38.9%、2 社グループ合計で84.1%を占めている。また、業種別の売上高では、「電気・情報通信」「飲料」「車両・交通器具・工業機械」「娯楽・エンターテインメント」「衣料・繊維・服飾」が上位にランクされている(2016年7月期実績)。 (2) 沿革 同社は、1982年4月に東京都港区六本木においてCM制作会社として設立された。大手CM制作会社3社の中では後発となる。現代表取締役社長の吉田博昭(よしだひろあき)氏が、早川和良(はやかわかずよし)氏(現専務取締役)を含む5名のCMクリエイターとともに、「クリエイターの、クリエイターによる、クリエイターのための理想の会社づくり」という夢を掲げて同社を立ち上げた。 設立以来、同社の強みであるクリエイティブ力を発揮することで順調に事業を軌道に乗せ、1987年に制作したCMが「カンヌ国際広告映画祭」で金賞を受賞(1992年に再受賞)した。1989年には日本のCM界の最高の栄誉である「全日本CM大賞」を受賞(1990年に再受賞) した。 一方、更なる成長を目指すため、エンターテインメント映像分野(ゲーム・音楽・テレビ番組等)への参入を図り、1994年にコンピュータ・グラフィックス制作事業、1995年にゲームソフト事業、2000年には音楽関連映像制作事業を開始して業容を拡大。2002年にJASDAQへ上場を果たした。 その後も、積極的なM&Aや会社設立等により事業領域の拡充を進め、2002年にWeb制作事業、2003年にキャラクター制作事業とアニメーション制作事業、2006年に放送番組制作事業を開始。2007年には経営難に陥っていた(株)円谷プロダクションをグループ化した(ただし、2010年に保有株51.0%すべてをフィールズ<2767>に譲渡し連結除外)。 しかし、安定的な広告制作事業に比べ、ハイリスク・ハイリターン型のエンターテインメントビジネスが、景気後退の影響も重なって業績の足を引っ張る要因となった。2009年にはゲームソフト事業から撤退するなど、不採算部門の整理と本業回帰による事業再編を矢継ぎ早に進めた。その対応策が奏功して、財務基盤の強化及び収益性の向上が図られたことから業績はV字回復し、2013年10月に東証2部へ市場変更すると、2014年1月には東証1部へ指定となった。 同社の社名は、IATA(国際航空運送協会)が「東京」を表すために用いる都市コード「TYO」を由来としている。クリエイターがクリエイティブ・ビジネス都市「TYO」を目指して集まってほしい、世界にメッセージを発信するような日本を代表する「東京」のプロダクションになろう、という気持ちが込められている。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫) 《HN》
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