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ダイナック Research Memo(5):複数の業態・店舗ブランドを展開

2016/9/14 16:21 FISCO
*16:21JST ダイナック Research Memo(5):複数の業態・店舗ブランドを展開 ■中期経営計画の進捗状況 (3)“高付加価値業態の展開” この施策はバー・レストラン事業の出店戦略における方向性を表している。ダイナック<2675>は、同一ブランドの多店舗展開でなく、複数の業態・店舗ブランドの展開策を採用してきた。また、出店地域という点では都市部へ特化しており、首都圏主要都市と関西圏(主として大阪・梅田地区)にドミナント出店をしている。こうした特徴を生かして同社は、顧客に対して付加価値を提供し、それが顧客からきちんと評価されることでその店舗の強みがさらに増していくというポジティブスパイラルによる成長を目指している。 前述のように、今第2四半期は新規出店2店と業態変更1店を実施した。新規出店のうちの「魚盛」は海鮮系居酒屋として認知度向上とブランド確立に成功した業態で、現在は多店舗展開のステージにある。その一環で今第2四半期は大阪に関西エリア2号店を出店した。また、「串揚げいちまる」は商業施設への出店をターゲットとする新業態だ。商業施設においては、ファミリーでの来店が多く、お酒よりも食事のウエイトが高い傾向がある。同社はこうした市場を対象に、商業施設型食主体の業態の展開を決定し、「串揚げいちまる」はその1号店という位置付けだ。VILLA BIANCHIはパパミラノからの業態変更だ。パパミラノに比べて、より本格サイドに振ったイタリアンで、イタリアの著名ワイナリーとのコラボレーションでワインを強化し、差別化を図っている。都心部イタリアンのリブランディングということで、高付加価値業態の展開の1つの典型例と言えるだろう。 同社は今下期以降もこの流れを継続し、新規出店7店、業態変更5店を計画している。その多くは営業戦略の観点から詳細は公表されていない。レポート執筆段階では「虎連坊」ヒルトンプラザウェスト店(大阪・梅田、8月10日)と「オールドステーション」新宿東口店(8月25日)がリニューアルオープンを果たしている。同社によれば、これら2店舗を含め、下期の業態変更は、新規出店に近しい大型リニューアルが多いもようで、収益インパクトも新規出店と同等のものが期待されている。 高付加価値業態においては高品質なサービスの提供が不可欠であるが、そのためには人材確保こそが重要だ。この点はキーポイントの中の「運営基盤の強化」とも重なる。人材について同社は、2名のホスピタリティマネジャーを設置し、自身の店舗のみならず他店舗のスタッフに対してもサービスの質向上の教育を行う制度をスタートさせている。また、従来からの取り組みとして「パートナー育成評価プログラム」を実施している。同社はこのプログラムを通じてパートナーの教育・育成を行うとともに、正しい評価によってダイナックで働くことへのモチベーションをアップさせ、ひいては定着率向上につなげている。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之) 《HN》
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首都圏・関西圏を中心にレストランやバーを直営展開。ゴルフ場食堂などの運営受託も。コロナ禍が直撃し、昨年末時点で債務超過に。21.12期も苦戦の見込み。親会社サントリーHDが完全子会社化に向けてTOB実施。 記:2021/04/07