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ソーバル<2186>---デジタル機器の制御ソフトである「ファームウェア」の開発受託が主力

2016/6/17 18:20 FISCO
*18:20JST ソーバル<2186>---デジタル機器の制御ソフトである「ファームウェア」の開発受託が主力 ラジオNIKKEI マーケットプレスの『フィスコ presents 注目企業分析』6月6日放送において、ソーバル<2186>を取り上げている。主な内容は以下の通り。 Q.こちらはどんな会社でしょうか? デジタル機器の制御ソフトである「ファームウェア」の開発受託で数少ない上場企業です。ファームウェアは電機機器の性能向上に不可欠なうえ、カスタマイズ性の高い特殊なソフトウェアで、同社はこの開発受託を主力業務にしています。また、近年は業務系やWeb系のソフト開発にも力を入れるとともに、M&A、新規事業領域にも積極的に取り組み、事業領域を着々と拡大しています。 Q事業の状況について詳しく教えてください。 16年2月期は売上高が前期比11.5%増の77.17億円、営業利益が同10.7%増の6.10億円と2ケタ増を達成し、業績予想を上回って着地しました。 当期は主力のファームウェアを中心に受注が順調に伸びました。既存顧客からの受注は堅調に伸び、富士通<6702>グループなどから大型受注も獲得しました。また、医療や自動車分野など新規分野における新規顧客も獲得してきています。 医療分野に関しては、社内に専門部署を新設し、眼底測定機器の付随ソフトの開発や、治験の統計解析分野(SASプログラミング)など、既存の得意技術を応用したソフト開発の受注を伸ばしました。 これら順調な事業拡大の理由として、ファームウェアがデジタル機器の性能向上を担う中核のソフトウェアであると同時に非常に参入障壁が高い分野であり、同社はそのような分野で高度な技術力を有していることが挙げられます。しかし、それだけではなく、非常にレベルの高いプロジェクト管理体制が構築されている点も、顧客からの厚い信頼を維持し、事業・収益拡大を支えています。 具体的には、2014年6月の本社移転に伴い、今まで分散していた技術者が本社オフィスに集約されたことによってノウハウの共有化がさらに進み、工数が削減され、より多くの受注を効率的にこなせるようになりました。ソーバル単体内はもとより、子会社を含めたグループ全体としても受注案件を相互に融通し合うといった柔軟な作業体制も実現しています。その成果として、例えば、不採算案件は年に2~3回程度の案件でしか発生しないといいます。また、安定性をより磐石にするための最重要課題である特定顧客からの売上依存度低下や優秀な人材確保に関しても着実に進みました。 Q17年2月期の業績見通しは如何でしょうか? 同社は17年2月期の通期業績について、売上高が前期比3.7%増の80.00億円、営業利益が同1.6%増の6.20億円と増収増益が続く見通しを示しています。ただ、自動車分野での売上高を保守的に見積もるなど、同社ならではの慎重な見通しに基づいた予想となっており、上振れの潜在的な可能性は十分にあるようです。 例えば、既存顧客のなかで最も取引が多いキヤノン<7751>が東芝<6502>から子会社の東芝メディカルシステムズを買収したことにより、医療分野での売上高増加が期待できそうです。また、2番目に取引が多いソニー<6758>グループとは2020年の東京オリンピックに向けて撮影機材関連のソフトウェアの新規開発案件が今後、増加しそうです。 ラジオNIKKEI マーケットプレス 『フィスコ presents 注目企業分析』毎週月・木曜14:30~14:45放送 《SF》
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