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アクセル Research Memo(4):17/3期は2期ぶりに増収増益に転じる見通し

2016/5/24 16:32 FISCO
*16:32JST アクセル Research Memo(4):17/3期は2期ぶりに増収増益に転じる見通し ■今後の見通し (1) 2017年3月期見通し アクセル<6730>の2017年3月期の業績は、売上高が前期比11.3%増の10,000百万円、営業利益が同22.8%増の300百万円、経常利益が同36.0%増の300百万円、当期純利益が同75.6%増の200百万円と水準は低いながらも2期ぶりの増収増益に転じる見通しだ。 遊技機器市場の動向については、2017年3月期も2015年秋に導入した自主規制の影響が続き、少なくとも上期までは厳しい状況が続くと見ている。特に、5月は伊勢志摩サミット開催の影響で1ヶ月程度、新台設置の自主規制が行われることもあり、業績は前第4四半期に続いて底となる可能性がある。2016年12月にはホールでの設置台数に占める旧基準の台数比率をパチンコで30%以下、パチスロで50%以下にそれぞれ設定することから、一定の入れ替え需要が第3四半期に発生すると見られるが、年間を通してみれば遊技機器の販売台数は前期比40万台減の250万台(内訳は、パチンコが40万台減の150万台、パチスロが横ばいの100万台)に落ち込むと同社では見ている。 また、グラフィックスLSIのリユース率については前期の約26%から今期は約34%まで上昇すると見ている。これは「AG4」の累計販売数量が約500万個となっており、リユース品の潜在供給量が拡大していることに加えて、市場環境が厳しいなかで遊技機器メーカーのコスト削減意識も高まり、リユース品の採用率が上昇すると見ているためだ。 こうした市場環境から、同社のグラフィックスLSIの販売数量は前期比12万個減の約96万個と約1割減を計画している。金額ベースでは前期比約7%減の6,500百万円と、数量ベースよりも減少率が小幅にとどまる見通し。これは「AG5」の構成比率が40%から75%に上昇することに加えて、今期より周辺部品も実装した基板モジュールでの販売もスタートすることが要因だ。基板モジュールの販売単価は、LSI単体販売と比較して大幅に上昇することになる。今期の基板モジュール販売比率は5%程度とまだ小さいが、今後はモジュール比率をさらに高めていく方針となっている。 一方、遊技機器向けその他LSIは前期比で約2倍増となる3,400百万円程度を見込んでいる。けん引するのはメモリモジュールとなる。従来は特定顧客向けのカスタム仕様品であったが、今期より他社製グラフィックスLSIにも対応可能で、かつ従来よりも低コストとなる汎用メモリモジュールを開発、製品化したことにより、顧客数並びに採用機種の増加による売上増が2016年末以降本格化する予定となっている。顧客数に関しては今期2〜3社増加する見込みだ。 売上総利益は前期比2.5%減の4,000百万円となる見通し。販売構成比の変化により売上原価率が前期比5.7ポイント上昇するため、総利益では若干の減益となる。費用面では、研究開発費は前期並みの水準を見込んでいるが、販売費及び一般管理費全体では経費削減を推進し前期比で減少を見込んでおり、営業利益ベースでは増益に転じる見通しだ。 業績見通しのリスク要因としては、遊技機器の市場動向、特に前期不振だった特定顧客の動向が鍵を握ることになりそうだ。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲) 《HN》
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ファブレス半導体メーカー。遊技機器向けグラフィックスLSIで国内トップシェア。AI、ブロックチェーン等を活用した新規事業も展開。パチンコ・パチスロ機向けグラフィックスLSIは47万個の販売見込む。 記:2024/06/11