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フォトクリ Research Memo(5):新規プロジェクト始動に伴う費用増で16/6期は減収減益見通し

2016/4/7 17:06 FISCO
*17:06JST フォトクリ Research Memo(5):新規プロジェクト始動に伴う費用増で16/6期は減収減益見通し ■今後の見通し (1) 2016年6月期業績見通し フォトクリエイト<6075>の2016年6月期の業績は売上高が前期比1.0%減の3,144百万円、営業利益が同24.8%減の78百万円、経常利益が同21.2%減の83百万円、当期純利益が同22.1%減の51百万円と期初計画を据え置いている。売上高の減収は表示方法の変更によるもので、総額表示基準だとフォトクラウド事業の成長により前期比17.9%増の3,844百万円となる見通しだ。売上高が実質2ケタ増収と伸びるにも関わらず減益を見込んでいるのは、教育領域での新規プロジェクト始動に伴うマーケティング費用やシステム開発費の増加、及び人件費の増加等を下期に見込んでいるためだ。 ○「親・子ども・先生 きずなプラス プロジェクト」 教育領域の新規プロジェクトとして2015年11月より「親・子ども・先生 きずなプラス プロジェクト」を始動した。同プロジェクトは、スナップスナップを「学校写真向けインターネット写真販売サービス」から「周囲の絆を育む子どもの成長メディア」へと進化させる新たな事業構想となる。活動内容としては、写真を通じたコミュニケーション促進のための調査研究、「いい写真」を追求するための幼稚園・保育園との取り組み、「スナップスナップ」の各種機能強化のためのサービス開発を行っていく予定となっている。なお、サービス開発は、「家族のコミュニケーション機会を増やす」「保育の向上を支援する」「過去とのコミュニケーションを図る」といった視点から開発を進めていくことになる。 既に、「家族のコミュニケーション機会を増やす」ことなどを狙いとした新サービス「snapair(スナップエアー)」を2016年3月より開始している。同サービスは写真の撮影前6秒間の動画を保存し、ユーザーが購入した写真にスマートフォンをかざすと、その動画を見ることができるサービスとなる。購入後1ヶ月間は無料で提供し、購入者が動画を保存したい場合は、別途料金を徴収する格好となる。6秒間の動画を切り取ることで撮影時の空間がリアルに再現され、ユーザーに新たな写真体験を提供する写真の進化形サービスとなる。まずは、インターネット写真サービス事業における約1,000の導入先に対してサービスを開始し、2016年度内にフォトクラウド事業における約2,000の導入先に展開していく予定となっている。 また、「スナップスナップ」では従来、購入者がインターネットを通じて写真を見る場合、購入者のみしか利用ができなかったが、今後は祖父母など遠距離で暮らしている家族でもID登録すれば利用できるようにするサービスも提供していく予定となっている。 (2)事業別売上見通し 事業別売上見通しでは、インターネット写真サービスの通期売上高は前期比2.3%増の2,498百万円と堅調推移を見込んでいる。先ごろ開催された一大イベントである東京マラソン大会が天候に恵まれたこともあり、今後天候条件の悪化がなければ計画は十分達成できるものと見られる。また、掲載イベントの選別や撮影カメラマンの適正化などは継続していくことから、利益率の改善も進むものと予想される。 フォトクラウド事業の売上高は前期比66.0%増の1,245百万円(総額表示)を見込んでいる。上期はやや未達となったものの、第3四半期以降はラボネットワークでの顧客開拓が進むことで成長スピードが加速すると見ている。顧客開拓を推進するため、首都圏エリアではラボネットワーク本社に週3回のペースで1〜2名が出向き、同行営業を行っている。また、関西エリアでは営業所がラボネットワークと同フロア内にあることもあり、随時営業支援を行っている。 現在、ラボネットワークでも教育領域向けのインターネット写真販売サービスを既存の契約写真館向けに行っているが、同システムの新たな開発はストップしており、いずれ同社の「スナップスナップ」に一本化されることから、既存顧客の移行も今後本格的に進むことが予想される。ラボネットワーク社の取引先は約1,800社と同社の約1.5倍あるだけに、成長ポテンシャルは大きいと言える。 広告・マーケティング支援事業が同47.6%増の100百万円を見込む。インターネット広告収入に加えて、会員に対する企業のメルマガ配信、タイアップ企画での販促支援サービスなどを強化していく。具体的には、契約先の幼稚園に、ランドセルメーカーや食品メーカーなどとキャラバンを組んで、販売キャンペーンを行っていく。 なお、2015年秋より「スナップスナップ」においてサービスを開始する予定となっていた顔認識エンジン「Faceee」については、顔認識の精度向上が困難なことから、商用ベースで展開することを延期した。具体的には、撮影された様々な角度の顔写真を正面化して認識する精度の向上が進まなかった。このため、今後は自社で引き続き研究開発を進めながら、高精度の画像認識技術をオープンプラットフォームで提供する企業が出てくれば、技術導入して同サービスを展開していくことを考えている。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲) 《HN》
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時価総額 2,969百万円
スポーツ大会などでプロが撮影した写真をネットで販売するインターネット写真サービスが主力。写真館向けフォトクラウド事業やマーケティング支援も。17.6期は新プラットフォームの準備。16年10月に上場廃止。 記:2016/12/30