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アーバネット Research Memo(5):将来の成長に向けた用地取得が順調に進展

2016/3/2 16:08 FISCO
*16:08JST アーバネット Research Memo(5):将来の成長に向けた用地取得が順調に進展 ■決算動向 (2) 2016年6月期第2四半期累計決算の概要 アーバネットコーポレーション<3242>の2016年6月期第2四半期累計決算(連結)は、売上高が前年同期単体比62.7%増の7,859百万円、営業利益が同84.3%増の914百万円、経常利益が同104.7%増の739百万円、純利益が同113.2%増の486百万円と大幅な増収増益となった※。期初予想に対しても売上高が若干超える程度であったものの、各利益では大きく上回る結果となった。 ※同社は2015年6月期第3四半期より連結決算に移行しているため、前年同期比は2015年6月期第2四半期累計期間における個別決算との比較によるものである(以下、同様) 売上高は、主力の不動産開発販売事業において販売戸数が288戸(前年同期比21戸増)に伸びたことに加えて、不動産仕入販売事業においても、他社物件の1棟販売を含めて31戸(前年同期は実績なし)を売上計上したことが大幅な増収に寄与した。また、建築コストの高騰を反映した販売単価の上昇も売上高のかさ上げ要因となった。 利益面では、地価の上昇や建築資材の高止まりが利益を圧迫したものの、海外投資家への1棟販売等により売上高総利益率が想定を1%上回って推移したことや販管費の増加を増収によって吸収したことから期初予想を上回る増益となった。営業利益率も11.6%(前年同期は10.3%)に上昇した。 貸借対照表の状況については、仕掛販売用不動産が11,280百万円(前期末比29.8%増)と順調に積み上がったことから総資産が17,525百万円(同12.5%増)に拡大した。一方、有利子負債も仕掛販売用不動産の増加に伴って長短併せて10,023百万円(同24.1%増)に増加したことから、自己資本比率は30.7%(前期末は32.6%)に低下した。もっとも短期の支払い能力を示す流動比率は215.8%(前期末は217.8%)と高い水準を維持しており財務の安定性に懸念はない。 キャッシュフローの状況についても、営業キャッシュフローが大きくマイナス(1,822百万円の支出)となっているのは、売上計上を上回る積極的な用地取得(2018年6月期以降の販売予定分)を進めたことによるものである。長期借入金などの安定調達(財務キャッシュフロー)により対応したことから現金及び現金同等物はほぼ横ばいで推移した。 弊社では、販売面が好調であったことに加えて、開発面でも地価が上昇傾向にあることや都心での用地確保が難しくなってきた環境下において、将来の成長に向けた用地取得が順調に進展しているところは評価すべきポイントであると捉えている。 2015年12月末現在の自社開発物件の状況は以下のとおりである。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫) 《HN》
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都市型賃貸マンションなどの不動産開発販売を手掛けるマンションデベロッパー。東京23区が主要開発エリア。ホテルアジール東京蒲田の運営を行うホテル事業も。販売先、不動産開発販売事業の多様化等に取り組む。 記:2024/10/11