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フジコー Research Memo(5):産業廃棄物は年間約4億トンと圧倒的に大きい

2015/9/29 17:20 FISCO
*17:20JST フジコー Research Memo(5):産業廃棄物は年間約4億トンと圧倒的に大きい ■業界環境 産業廃棄物とは、「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」により、「事業活動に伴って生じた廃棄物のうち、燃え殻、汚泥、廃油、廃酸、廃アルカリ、廃プラスチック類その他政令で定める廃棄物」及び「輸入された廃棄物」と定義されており、産業廃棄物以外のものが一般廃棄物をされる。総排出量は、一般廃棄物が年間約4,500万トンに対して、産業廃棄物は年間約4億トンと圧倒的に大きい(環境白書)。 一般廃棄物は市町村に処理責任があるのに対して、産業廃棄物は排出事業者に処理責任があるが、産業廃棄物を処理できる許可を受けた産業廃棄物処理業者へ処理を委託することができる。なお、産業廃棄物は、法律により21品目が列挙されており、取扱許可は品目ごと、施設ごとに取得しなければならない。 環境省が2013年4月に公表した報告書「環境への取り組みをエンジンとした経済成長に向けて」によれば、「廃棄物処理・資源有効活用」の市場規模は43.1兆円と推計されている。2009年にはリーマン・ショックによる景気後退の影響で落ち込んだものの、その後は堅調に推移している。全体的には底堅い市場とみることができるが、建設系産業廃棄物においては、建設業界の景気変動による影響を受けやすく、持続的な成長は見込みづらいとフジコー<2405>は考えている。 一方、産業廃棄物処理業者は全国で約14.7万(環境省ホームページ)に上り、産業廃棄物処理施設も中間処理施設が18,829、最終処分場が1,942であることから裾野の広い業界構造と捉えることができる(環境白書)。もっとも、環境省の「平成23年度産業廃棄物処理業実態調査」によれば、売上高の上位企業によってシェアが占められていることから、収集運搬業だけを行う零細事業者と資本力の必要な中間処理あるいは最終処理を手掛ける事業者の2極構造であるとともに、後者については、規模の経済が働いていることが考えられる。したがって、資本力の弱いところや後継者問題を抱える事業者を巡って業界淘汰が引き起こされる可能性は高いと想定される。 なお、同社以外で産業廃棄物処理を行う上場会社には、専業としてダイセキ<9793>、タケエイ<2151>、アミタホールディングス<2195>、事業の一部としてアサヒホールディングス<5857>、黒谷<3168>などが挙げられる。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫) 《HN》
関連銘柄 6件
2151 東証1部
1,873
9/28 15:00
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時価総額 53,598百万円
廃棄物処理・リサイクル事業が主力。再生可能エネルギー事業、環境エンジニアリング事業等も。22.3期1Qは2桁増収増益。廃棄物処理・リサイクル事業は収益伸長。有価物販売の増加、廃棄物製品化等の取組みが寄与。 記:2021/09/06
2195 東証グロース
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2405 東証2部
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時価総額 169,541百万円
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9793 東証プライム
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+40(1.07%)
時価総額 192,015百万円
産業廃棄物処理大手。廃油や廃酸、廃アルカリなど液状廃棄物処理に実績。子会社に土壌汚染対策のダイセキ環境ソリューション。大規模工場を中心にシェアアップ図る。中計では27.2期営業利益160億円目指す。 記:2024/05/06