マーケット
10/1 15:15
38,651.97
+732.42
42,330.15
+17.15
暗号資産
FISCO BTC Index
10/2 0:48:08
9,026,640
フィスコポイント
保有フィスコポイント数
  
今月フィスコポイント数
  

城南進学研究社 Research Memo(10):15/3期は計画に対して上振れで着地

2015/7/17 16:14 FISCO
*16:14JST 城南進学研究社 Research Memo(10):15/3期は計画に対して上振れで着地 ■業績動向 (1) 2015年3月期決算 城南進学研究社<4720>の2015年3月期は売上高6,179百万円(前期比9.8%増)、営業利益317百万円(同62.9%増)、経常利益384百万円(同50.5%増)、当期利益293百万円(同107.5%増)と大幅増益で着地した。3ヶ年中期経営計画の初年度であったが、中期経営計画で掲げた業績計画に対しても上振れで着地した。 同社は大学受験生からゼロ歳児まで、総合教育企業として幅広い年齢層をターゲットとしているが、2015年3月期はすべての事業部門が増収となった。利益貢献度が大きいと推測される予備校事業と個別指導事業は、それぞれ0.7%増収、13.0%増収となった。 なお、営業利益を上期と下期に分けると、上期の営業利益が316百万円、下期が1百万円と極端なアンバランスとなっている。これは、本来的に上期ヘビーという季節性があることに加え、下期には、「城南医志塾」「城南AO推薦塾」の新ブランド立ち上げや、「マナビス」湘南台校、「くぼたのうけん」お茶の水校などの新規開校が相次いで、費用が増加したことによる。これら新規立ち上げによる費用増加はすべて計画されていたものである。下期の営業利益予想は95百万円の営業損失だったため、着地は計画対比で96百万円上振れたと言える。 (2) 2016年3月期見通し 2016年3月期は、売上高6,657百万円(前期比7.7%増)、営業利益354百万円(同11.8%増)、経常利益410百万円(同6.8%増)、当期利益313百万円(同6.7%増)を予想している。 基本的な事業環境は前期と大きな変化はないとみられる。予備校事業では少子化影響を単価アップ等でどこまで吸収できるかがポイントだ。個別指導では、直営、FCともに新規教室開設を前期以上に加速させる計画で、映像教材や演習コースなどを活用しながら集客を図って、いかに早期に各教室を軌道に乗せられるかが重要になってこよう。乳幼児教室(くぼたのうけん、ズー・フォニックス・アカデミー、SPICA)も新規開設に前向きであるが、人材確保と質の維持という観点から、爆発的な増加は想定されていないと考えるべきであろう。 各事業の売上高について、予備校部門を前期比横ばい、個別指導(直営、FC)をそれぞれ教室数の増加に合わせた増収、映像授業「マナビス」や乳幼児教室を10%~15%増収と仮定して集計すると、ほぼ会社予想の売上高6,657百万円に近い値となり、現時点の会社予想は十分に実現可能性が高いと弊社では考えている。 業績以外の今期の注目点として、乳幼児教室の多教室展開・FC展開に向けた取り組み状況を挙げたい。特に人材育成状況だ。また、同社は総合教育企業としてM&Aを活用した業容拡大にも前向きであるため、そうしたニュースにも注目しておくべきであろう。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之) 《HN》
関連銘柄 1件
4720 東証スタンダード
296
10/1 15:00
±0(0%)
時価総額 2,646百万円
東京・神奈川地盤の総合教育ソリューション企業。個別指導教室「城南コベッツ」や映像授業専門教室「河合塾マナビス」、乳幼児教室「くぼたのうけん」等を展開。学研HDと業務資本提携。AI活用の業務合理化進める。 記:2024/09/02