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タカショー Research Memo(4):ローボルトライトが好調で照明器具が第3の収益柱に

2015/7/14 16:51 FISCO
*16:51JST タカショー Research Memo(4):ローボルトライトが好調で照明器具が第3の収益柱に ■事業概要 ガーデニング及びエクステリア商品の企画、製造、販売を主力事業にしている。同社は、ガーデニング用品の取り扱いでは国内最大級の規模を誇る。「やすらぎのある空間づくり」を基本コンセプトに、人工・天然の竹木製フェンスやガーデンファニチャー、緑化資材のほか、照明器具や池・滝・噴水なども手掛けている。国内のガーデニング市場の拡大、環境や精神的豊かさを重視する意識の変化等も追い風としながら、庭での暮らし方を提案するライフスタイルメーカーとして業容を拡大してきた。国内のみならず、海外への販路拡大にも積極的であり、欧州、米国、アジア、オセアニアなどへの展開が同社の成長を後押ししている。 商品カテゴリー別売上高は、「ガーデンフェンス」「庭園資材」「照明器具」「池・滝・噴水」「その他」の5つに分類される。主力のアルミ製人工木(エバーアートウッド)を用いた「ガーデンフェンス」と、ガーデンファニチャーや日除け商品などによる「庭園資材」の構成比が高い。最近では、同社独自のローボルトライトが好調であり、「照明器具」が3番目の柱に育っている。 タカショー<7590>の主力商品であるエバーアートウッドは、情緒性に優れたデザインや豊富なカラーバリエーション、耐久性、施工の容易さに加え、一部のアイテムにおいては変色やはがれに対する5年間の保証などが特徴となっている。2014年1月期より本格参入したエクステリア市場(住宅の門扉やフェンス、カーポート等)向けに、「エバーアートウッド」をガーデンエクステリアとして提供しているほか、エバーアートウッドを部材とする「アートポート」シリーズや「エバーアートフェンス」シリーズを展開している。2014年2月からは、木、石、塗り壁、和風など様々な天然素材を再現したアルミ複合板とエバーアートウッドを組み合わせた景観建材「エバーアートボード」の販売も開始した。コントラクト市場(非住宅市場向け建材、外装)向けに実績を積み上げている。 もう1つの主力商品である「屋外ライト商品」については、同社独自のローボルトライトを中心に展開している。電気工事資格を持たない者でも照明施工が安全かつ簡単にでき、ガーデンとエクステリアのあらゆるシーンを美しくライティングできる充実したラインナップ(アイテム数1,200種)を取り揃えているところや、すべてのアイテムがLED化されているなど、環境負荷の抑制と美しく安全な夜の屋外空間の創出を両立できるところも強みとなっている。建築家などにより選定され、「優れた建築を生み出すことに貢献し得る、優れた建材・製品」に与えられる、一般社団法人HEAD研究会主催の「第4回HEADベストセレクション賞」(2014年度)を受賞している。 販売ルート別(単体)には、ハウスメーカーやエクステリア施工業者など向け「プロユース」、ホームセンターなどへの卸売を中心とした一般消費者向け「ホームユース」のほか、「eコマース・通信販売」「輸出」に分かれる。「プロユース」向けが伸びており過半数を占めている。 なお、プロユース向けについては、総合カタログ「PROEX(プロエクス)」を定期的に発刊し、造園業者や設計士、ハウスメーカー、エクステリア施工業者等にDMにて送付している。また、2015年3月にはコントラクト分野の強化を目的として、設計士向けの施設・非住宅専用カタログ「景観・建築内外装材総合カタログ2015」を刊行(約2万冊を送付)した。2015年4月にも屋外照明事業の一層の強化を目的としたガーデン&エクステリアライティング総合カタログ「LEDIUS(レディアス)2015」を刊行しており、同社ならではのクオリティにこだわったカタログが効果的な販促ツールとなっている。 一方、展示会にも積極的に取り組んでおり、2014年の「タカショー エクステリア&ガーデンフェア(東京流通センターにて7月31日・8月1日の2日間)」では、ハウスメーカーや建材商社、コントラクト会などを中心に来場者も3,321名(昨年は3,243名)に増加した。今年(第12回)も『5th ROOM STYLE ~暮らし方も工法もガーデン&エクステリアは未来志向へ~』をテーマに、東京流通センターにて7月29日・30日の2日間の開催を予定している。 また、海外売上高(連結)も、市場規模の大きい欧州や世界各地へ直接貿易を行っている中国を中心に伸びており、2015年1月期の海外売上比率は14.8%(前期は13.1%)に上昇している。 生産拠点は国内と中国に有する。国内は、プロユース向けの主力商品を生産しており、製造子会社のガーデンクリエイト(株)(和歌山県海南市)、徳島ガーデンクリエイト(株)(徳島県吉野川市)を中心に、2013年12月には栃木県鹿沼市に(株)ガーデンクリエイト関東を設立し、首都圏の基盤強化と生産能力の増強を図った。中国では、ホームユース向けの商品を中心に生産し、日本を含む世界各地へ輸出している。 同社グループは、2015年1月期末時点で、連結子会社は18社(国内9社、欧州2社、中国6社、オーストラリア1社)と関連会社3社(国内1社、中国2社)で構成される※。国内子会社は、プロユース向け商品の製造・販売を中心として、企画から製造、販売、サービスまでグループ一体となって幅広いソリューションが提供できる体制を構築している。 ※業績不振を理由に、国内の連結子会社1社を2015年5月に清算済。 なお、2015年2月には英国子会社のベジトラグを通じて米国(ペンシルベニア州)に販売子会社を設立した。中国における生産拠点が本格稼働を開始したことから、ガーデニングの本場である英国で企画・ブランド化した定番商品により、市場の大きな米国での販路拡大を目指す。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫) 《HN》
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時価総額 8,443百万円
環境エクステリア関連製品の企画・開発、ガーデン用品の輸出入販売などを行う。和歌山県海南市に本社。直販ECサイト「青山ガーデン」の運営等も手掛ける。海外事業では新商品の投入による販売強化などに取り組む。 記:2024/08/10