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タカショー Research Memo(1):1Qは出遅れ気味だが、16年1月通期は連続増収で大幅増益を見込む

2015/7/14 16:40 FISCO
*16:40JST タカショー Research Memo(1):1Qは出遅れ気味だが、16年1月通期は連続増収で大幅増益を見込む タカショー<7890>はガーデニング及びエクステリア商品の企画、製造、販売を主力としており、ガーデニング用品の取り扱いでは国内最大級を誇る。「やすらぎのある空間づくり」を基本コンセプトに、人工・天然の竹木製フェンスやガーデンファニチャー、緑化資材のほか、照明器具や池・滝・噴水なども手掛けている。庭での暮らし方を提案するライフスタイルメーカーとして業容を拡大してきた。加えて、国内のみならず、海外への販路拡大にも積極的であり、欧州、米国、アジア、オセアニアなどへの展開が同社の成長を後押ししている。また、市場規模の大きなコントラクト(非住宅市場向けの建材、外装)にも参入した。 2016年1月期の第1四半期(2015年2月-4月)の業績は、売上高が前年同期比2.4%減の4,899百万円、営業利益が同17.5%減の255百万円と減収減益となった。注力する新商品群であるエバーアートウッド関連商品やローボルトライトがプロユース(ハウスメーカーやエクステリア施工業者)向けに伸長したものの、前年の消費税増税に伴う駆け込み需要の反動減の影響を受けたことや、人工強化竹垣等の和風関連商品の販売が減少したこと、ホームユース向けもゴールデンウィークまでの間、週末の天候不順の影響があったことから、全般的に出足の鈍い滑り出しとなった。また、利益面でも、原価率は改善したものの、将来の成長に向けた先行投資的な費用の増加や減収に伴う収益の下押しにより営業利益率は5.2%(前年同期は6.2%)に低下した。 2016年1月期業績予想について同社は、期初予想を据え置いており、売上高を前期比5.0%増の19,404百万円、営業利益が同94.9%増の1,176百万円と増収及び大幅な増益を見込んでいる。これまで積極的な投資を行ってきたエバーアートウッド関連商品やローボルトライトが同社の成長をけん引する想定である。また、中国の生産拠点が本格稼働を開始した海外事業も販売体制の強化により伸長する見通しとなっている。利益面では、円安に対応した価格改訂や前期における一過性費用(海外子会社の在庫評価減やリストラ関連の費用等)の解消のほか、増収による固定費負担の軽減等から営業利益率は6.1%(前期は3.3%)に改善する見込みである。 同社は、2015年2月に英国子会社のベジトラグ(株)を通じて米国に販売子会社を設立した。ホームユース向けについては、ガーデニングの本場である英国で企画・ブランド化した定番商品を、中国で大量生産し、日本を含む世界各地へ提供するグローバル展開を目指している。中国における生産拠点の本格稼働と市場の大きな米国での販売体制強化により同社の海外事業はいよいよ軌道に乗ってきたとみられる。また、国内でも好調なエクステリア分野に加えて、レストランやホテル向けを中心にコントラクト分野が順調に立ち上がっている。2016年1月期の第1四半期では、まだ本格的な業績貢献となっていないが、これまでのカタログや展示会等に加えて、住まい・インテリアのキュレーションプラットフォーム「iemo」※との業務提携を行うなど、認知度向上のための施策にも積極的に取り組んでおり、今後の進展に注目したい。 ※ディー・エヌ・エーの子会社であるiemo(株)が運営するキュレーションプラットフォーム(インターネットの情報を収集してまとめるサイト)であり、月間500万人の読者向けに同社商品の施工例画像や紹介記事を配信することが可能となっている。 ■Check Point ・1Qは昨年の消費税増税駆け込み需要の反動減などで出遅れ気味 ・16年1月通期は増収・大幅な増益を見込む ・目標配当性向30%、16年1月期は17円配予想 (執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫) 《HN》