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UTグループ Research Memo(1):業界トップの定着率と「工程一括請負」で他社と差別化

2015/7/8 17:34 FISCO
*17:34JST UTグループ Research Memo(1):業界トップの定着率と「工程一括請負」で他社と差別化 UTグループ<2146>は、製造請負・派遣事業を主力とし、設計開発・建設エンジニアを提供するエンジニア事業などを展開する子会社群を、傘下に置く持ち株会社。主要顧客である半導体関連分野で製造請負・派遣社員数は業界トップを誇る。正社員雇用や職能給制度などを業界でいち早く導入し業界No.1の定着率を実現、「工程一括請負」という独自のビジネスモデルで他社を差別化し、成長を遂げる。2003年12月に前身の日本エイムで、製造派遣業界初の「社員が筆頭株主になれる会社をつくる」を目的の1つとして株式を店頭登録した。 2015年3月期業績は、売上高が前期比18.5%増の36,478百万円、営業利益は同22.4%の2,232百万円と2ケタ増収・営業増益となった。アウトソーシング売上高が過去最高を記録したほか、2011年3月期以降5期連続して増収・営業増益を確保した。製造業の業績回復による需要増と月間500人採用体制により、既存顧客のシェアが拡大したことに加えて自動車分野を中心に新規受注が好調に推移したためだ。 2016年3月期計画は売上高が前期比9.7%増の40,000百万円、営業利益が同7.5%増の2,400百万円と増収・営業増益を計画。2015年3月期と同様に既存顧客のシェア拡大や新規受注の増加が業績拡大のけん引役になると見込んでいる。弊社では、a)2016年3月期のベースとなる2015年3月期第3四半期(10月−12月期)と同第4四半期(1月−3月期)の売上高がいずれも9,500百万円超となった、b)子会社化した(株)システム・リボルーションのプラス寄与を計画に入れていない、c)最近国会で審議が通過した改正労働者派遣法が施行されれば同社にプラス寄与する可能性がある、などを考慮すると、会社計画は保守的で上振れ余地があり、アウトソーシング営業利益で過去最高(2008年3月期2,823百万円)の更新が視野に入ってきたとみている。 同社では、「質・量ともに日本一の請負会社になる」というビジョンを掲げた中期経営計画(2012年3月−2016年3月期)に基づいた戦略を展開。また同社は2015年7月に2017年3月期を初年度とする新たな中期経営計画を発表した。その主な内容は、新ビジョン「日本全土に仕事をつくる」を掲げ成長にドライブをかけるために同業他社へのM&A加速、訓練機関へのM&A、強みを活かせる業界へM&Aによる参入などによって、営業利益10,000百万円、稼働社員数20,000人体制の構築に向けた道程、進化した戦略が提示されている。弊社は今後の展開に注目している。 ■Check Point ・人材育成、研修制度が充実しており業界で最も低い離職率を実現 ・アウトソーシング売上高が過去最高を記録、5期連続の増収増益 ・16/3期は増収増益を見込むが、保守的であるため上振れ余地も (執筆:フィスコ客員アナリスト 森本 展正) 《HN》
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製造業中心に人材派遣・請負等を行うUTエイムなどを傘下に収める持株会社。半導体、自動車関連企業などが取引先。構造改革ソリューションの提供等も。技術職社員数は5万2000名超。製造派遣分野に経営資源集中。 記:2024/08/13