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Eストアー Research Memo(2):新マーケティング事業は、専門店型ECの支援に特化

2015/5/27 17:09 FISCO
*17:09JST Eストアー Research Memo(2):新マーケティング事業は、専門店型ECの支援に特化 ■専門店型EC企業を対象とした新サービス (1)新サービスの概要 Eストアー<4304>は1999年にECの総合支援サービス企業として設立された。ASPサービスの「ショップサーブ」で事業基盤を確立した同社であるが、現在注力しているのは「マーケティング事業」だ。マーケティング事業というのは、顧客の収益化拡大を直接支援するサービスであり、ASPサービスが顧客に対してECの「仕組み」を提供するものであるのに対し、マーケティング事業はeコマースの「“実入り・実益”の実現」をサポートするサービスと言える。 同社のマーケティング事業は社内では「既存マーケティング事業」と「新規マーケティング事業とに分けて認識されている。既存マーケティング事業は、2011年に子会社化した(株)プレシジョンマーケティングが扱っている事業で、これはEC以外の領域を対象顧客として集客支援(インターネット広告)事業を行っているものだ。 それに対して、新規マーケティング事業は、Eストアー本体がEC事業を対象として集客やコンサルティング、運営代行などのサービスを提供するものだ。具体的なサービスとしては、「ECクリニック」と「EC本店代行」の2つがラインアップされている(詳細は後述)。 同社の新マーケティング事業の特徴は、専門店型ECの支援に特化していることだ。ECサイトは大きく専門店型とモール型があるが、同社は事業領域を専門店型ECサイトの支援においている。同社が創業以来16年間にわたって蓄積してきたノウハウや知見を活かせるためである。 ここで注意を要するのは、「専門店型」の意味だ。実はこのワードには2つの意味が内包されている。1つは、ECサイトのあり方として、楽天やYahooなどのモールに出店したモール型サイトに対立する概念としての「専門店」である。この場合、言い換え方としては「本店」、「自社サイト」などがある。もう1つの意味は扱う商材が専門領域に特化しているという意味での「専門店」だ。「楽器専門店」、「靴専門店」という使い方だ。上記の2つの「専門店」の意味は、本来、別の概念であるが、現実には、同社の顧客層の企業は特定分野の商材に特化していることが多く、また、ECサイトの作り方も商品分野別になっていることが多いため、結果的には「専門店」という言葉が2つの意味を含んでいることに留意すると、同社の事業への理解がより深まろう。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之) 《FA》
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中小企業向け・大企業向けECシステムやマーケティングサービス等を手掛けるEC事業、ハンズオンインキュベーション事業を展開。HOI事業に軸足シフト。OMO施策の推進などにより、既存事業の収益拡大図る。 記:2024/10/11