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ソフトバンテク Research Memo(8):さらに進む構造改革、複数の要素に事業規模の拡大を期待

2015/4/13 17:10 FISCO
*17:14JST ソフトバンテク Research Memo(8):さらに進む構造改革、複数の要素に事業規模の拡大を期待 ■2016年3月期通期決算の見通し (1)見通し予想 ソフトバンク・テクノロジー<4726>は現在、2016年3月期の事業見通しを検討している最中であり、明確なコメントは出されていない。だが、2期連続で業績の下方修正を行ってしまった点を考慮すると、従来の見通しを一度白紙に戻し、1から見直す可能性が高い。かなり保守的な見通しとなる可能性も考えられる。 しかし、仮に保守的な予想となったとしても、同社の構造改革は着実に進展しており、ビジネスモデルもますます強固になっているため事業の根幹には問題はない。2015年3月期に関しては、不採算案件が増加してしまったことは事実だが、既にその原因を特定し、対策を講じている。後の事業の課題で触れるが、不採算案件が今後も発生するリスクはあるものの、想定を越える規模での発生は起こりにくくなることは間違いあるまい。 したがって、2016年3月期も構造改革がさらに進み、事業規模の拡大が期待できる可能性が高いと考えてよかろう。実際、事業規模の拡大を期待させる要素は既に複数ある。 第1に公共機関向けの受注の拡大である。取材によれば、足元では営業担当者のモチベーションが非常に良い状況だという。 第2に3つの注力事業の更なる拡大が期待できる点が挙げられる。データアナリティクス事業では、トピックスでも紹介したが、「4DP Log Search」、「AdMetrics」といった2015年に発売した新商品に同社は期待を寄せている。セキュリティソリューション事業では、ETPをはじめとしたオンリーワンサービスの大型新商品もあり、収益の拡大に寄与しそうである。マイクロソフトソリューション事業におけるクラウドサービスが引き続き好調な伸びを期待できるほか、ワークフローや企業システムをクラウド環境に移行するような案件の大型化も進むであろう。 第3にソフトバンクグループの通信事業4社の事業統合に伴う特需である。コスト削減のためのシステム統合や再構築が行われることが予想される。特需の規模はまだ明らかではないが、数十億円単位となる可能性もあろう。 第4にM&Aによる事業拡大の可能性である。同社は、M&Aを積極的に検討する財務状況の目安として、営業キャッシュフロー20億円を目安としているという。2015年3月期第3四半期末において営業キャッシュフローが21.8億円と、20億円を回復したことで、M&Aへの取組を加速させる可能性がある。 利益に関しても、2015年3月期の業績予想修正後の売上高営業利益率3.1%を上回る可能性が高い。売上拡大による利益の増大や、利益率の高いサービス提供へのシフトが着実に進むことが期待できるからだ。加えて、不採算案件の発生防止策による減益要因の縮小があげられる。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 柄澤 邦光) 《FA》
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