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【社長に訊く】飯村真由(1):リアルワールド菊池誠晃社長(前半)

2015/4/10 18:52 FISCO
*18:52JST 【特別企画】飯村真由の社長インタビュー(1):リアルワールド菊池誠晃社長(前半) 上場企業の経営者に迫る!「飯村真由の“社長インタビュー”」 ~第1回 リアルワールド菊池誠晃社長(前半)~ みなさん、こんにちは♪フィスコリサーチレポーターの飯村真由です。 FISCOアプリで先行配信したとおり、社長インタビューの連載企画をスタートしました。 トップバッターは、クラウドソーシングサービスやポイントエクスチェンジ事業を手掛けているリアルワールド<3691>の菊池誠晃社長です! 前半・後半の全2回でお送り致しますので、最後まで読んでいただければ嬉しいです。 飯村:クラウドソーシングサービスは新たな働き方として注目されていますよね。まずは御社のサービスについて教えてください。 菊池:当社の「CROWD(以下クラウド)」というサービスは、インターネットを通じてデータ入力やライティングといった仕事を提供しており、報酬をポイントとして受け取ることができる仕組みです。特別なスキルを持たない方でも出来る簡単な仕事であること、また時間・場所関係なく働けることが最大の利点です。 飯村:つまり、誰でも!いつでも!どこでも!パソコンさえあれば働けるということですね。 菊池:はい、さらにインターネットにつながった端末であれば作業可能ですので、スマートフォンで1文字・1秒単位でも働くことができます。また、ノルマはないので好きな時に好きなだけ作業していただくことが可能です。 飯村:会員はどのような方が多いんですか? 菊池:おかげさまで会員数は890万人を超えています。育児中の主婦の方や通勤中のスキマ時間を利用している方の利用が多いです。最近ではシニア層の方も増えてきていますし、地方の方にも喜んでいただいていますね。スキマ時間の集合体に価値を見出し、社会参加の手助けができるのは、このビジネスモデルならでは、だと思います。 飯村:890万人ってすごい数ですが、それでもお仕事って必ずあるものなのですか? 菊池:はい。クライアントから受託した大規模な仕事をマイクロタスク化(細分化・単純化)して作業を提供していますので、必ずあると考えていただいて問題ありません。例えば890万文字の入力を1人でやるとなると大変ですが、890万人の会員の方が1文字ずつ入力すれば、瞬時に890万文字の入力が完成するのです。たくさんある仕事をみんなで手分けしてやるというのが当社の手がける「マイクロタスク型クラウドソーシング」の特徴です。 飯村:貯まったポイントはどのように利用するんですか? 菊池:3000ポイント以上貯まったら10ポイントを1円換算で現金や電子マネー等に交換ができる他、生活用品との交換も可能です。 飯村:では、クライアントにとってのメリットはどのようなことでしょう? 菊池:たとえば、ECサイトで利用する商品のタグ付け作業の事例をご紹介します。アルバイト10人を雇って行っていた作業を当社に依頼していただき、クラウド会員が作業したことで50%のコスト削減、67%の納期短縮(100日→30日)を実現。さらに、アルバイトで実施していたタグ付けと、当社の会員が消費者目線で作業を実施したタグ付けとで、最大42%の誤差が発見されました。また当社の場合、複数名で一致した回答のみを納品しているため高品質ですし、細分化することによりデータの秘密保持が可能という利点もあります。クラウドソーシングの労働力を活かし、大量の件数をハイスピードで高品質かつ安価に納品できるのが我々の強みです。 飯村:菊池社長はサイバーエージェント<4751>の出身ですよね?起業したきっかけについて教えてください。 菊池:実は最初に起業したのは大学時代で、受託会社を立ち上げました。でもある時、藤田社長のことを知って、居ても立ってもいられなくなり上京してサイバーエージェントに飛び込んだんです!当初は1年で独立するつもりだったのですが、たくさんのことを任せていただき、結果的に5年間勤めました。多くのことを学んだ中で、自分は「ライフラインになりうるような事業をしたい」と思い、今のビジネスモデルでの起業を決めました。なので、会社名も「リアルワールド」と付け、今でも「ネットからリアルへ」というミッションをずっと大切にしています。 飯村:その「リアル感」とは、具体的にどんなことですか? 菊池:ネットを通じて社会の基盤を作り、生活の不自由をなくすということです。私自身、愛媛の田舎で育ちましたし、シングルマザーという家庭環境だったんですよ。通勤に往復で何時間もかかるような地方の方が住んでいる場所に関係なく働ける、シングルマザーの方が育児をしながらでも働けるといった(言葉があまり良くないかもしれませんが)社会の中で弱い立場の人に優しく便利なサービスを提供することこそがクラウドソーシングの存在意義だと思っています。 飯村:上場はいつ頃から目標にされていましたか? 菊池:上場自体は上京する時から意識してはいましたが、その時はまだ上場への理解が乏しく、藤田社長の最年少上場記録更新に挑戦したかっただけのように思います。そんな甘い考えで、創業後には多々失敗も経験し、経営の選択肢として本当に上場を目指すことが正しいかを改めて考えるようになりました。ですが、より大きなことを仕掛け、我が社が成長していくためには、やはり上場が必要なプロセスだと感じたので信じた道を進もうと決心しました。 飯村:サイバーエージェント出身の起業家はたくさんいらっしゃいますが、ライバル意識が強いですか?それとも仲間意識の方が強いものですか? 菊池:最初は先輩方から厳しい洗礼も受けましたし、私自身ライバル意識もあったかもしれませんが、今は同じサイバー出身ということで仲間意識に変わっていますね。みんな仲いいですよ。 飯村:尊敬する経営者はいらっしゃいますか? 菊池:ええと、お名前を挙げたい方がたくさんいるので悩みますが、一番と言われたら孫正義さんですかね。 飯村:おっと!孫さん!(藤田社長ではなかった・・・)経営者の方に本当に人気がありますね。尊敬する理由は何でしょう? 菊池:強いリーダーシップやゴールを設定する能力。リスクを取りながらも実現していく行動力でしょうか。 飯村:なるほど。では、菊池社長が経営者として一番大切にしていることって何ですか? 菊池:働いている人が楽しむことですね。社員・ユーザー・取引先など当社に関わる全ての人の喜びが会社の成長につながっていくことが理想だと思っています。それから、儲かるなら何でもいいというわけではなく、社会貢献もできるようなビジネスをするということも大切な経営理念にしています。 前半はここまで。後半の記事に続きます♪ 《NO》
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