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タカショー Research Memo(9):グローバル展開や非住宅領域での得意の一貫供給で更なる成長を目指す

2015/4/10 17:59 FISCO
*17:59JST タカショー Research Memo(9):グローバル展開や非住宅領域での得意の一貫供給で更なる成長を目指す ■成長戦略 タカショー<7590>は、「ガーデン&エクステリア ライフスタイル メーカー」として更なる成長を実現するため、(1)垂直ビジネス、(2)グローバルビジネス、(3)トータル化ビジネス、(4)近代化ビジネスの4つの方向性を掲げている。 (1)垂直ビジネス 同社の特徴である「企画から製造、販売、卸、サービス(メンテナンス)までの一貫したビジネスモデル」を更に進化させ、現場視点による価値創造とコスト競争力を高めていく方針である。 (2)グローバルビジネス 同社は、ガーデニング及びエクステリア分野における幅広いソリューションを世界規模で提供できるオンリーワンとして、海外展開にも注力する。中国での生産能力及び生産効率を高め、ホームユース向けを中心に、欧州、米国、オーストラリアのほか、韓国や中国現地への販路拡大を進めている。欧州では、英国子会社ベジトラグの開発商品である「ベジトラグアイテム」が好調であるが、2015年2月にはベジトラグを通じて米国ペンシルベニア州に販売子会社を設立し、市場の大きな米国で更なる販路拡大を進めている。一方、生産拠点である中国には約2万坪の工場を擁しているが、稼働率はまだ30%程度と推定される。したがって、米国市場からの受注拡大にも対応可能であるとともに、稼働率の向上により損益改善の余地もあるとみられる。 同社はホームユース向けについては、ガーデニングの本場である英国で企画・ブランド化した定番商品をアジア(中国)で大量生産し、日本を含めた世界各地に提供するグローバル展開を目指している。また、国内で生産しているプロユース向け(エクステリアやコントラクト分野)の販路拡大についても推進する構えである。 (3)トータル化ビジネス 同社は、ガーデン及びエクステリアの住宅領域に加え、市場規模の大きな非住宅領域であるコントラクト市場(非住宅市場向けの建材、外装)にも本格参入した。ソリューション領域の更なる拡大を図るとともに、そこから派生する様々なニーズに対して、業態に捉われることなく、国内外のグループが一体となった価値提供を行っていく方針である。なお、コントラクトでは、需要が拡大している景観建材として「エバーアートボード」や「エバーバンブー」等の提案を強化していく。また、同社のコンセプトである「5th Room」(庭をリビング、ダイニング、キッチン、ベッドルームに次ぐ5番目の部屋とする)に共感するメーカーや問屋、設計事務所、施工業者との連携強化を図るとともに、現場に合ったものを必要な分だけ一括で供給できる体制など、現場の価値を高める仕組みを構築することで、他社との差別化を図っていく。 (4)近代化ビジネス 同社は、「庭からできる省エネ・節電」と銘打って「スマートリビングガーデン」を提唱している。その一環として、LEDのイルミネーション、ソーラーライト、ローボルトライト等、自然エネルギーの利用や省エネタイプの商品開発を通じて、庭でできる省エネ・節電をテーマに庭からのエコを提案している。最近では、ハウスメーカーが注力している健康住宅や、注目が集まっている庭園療法(ガーデンセラピー)などのライフサポート分野へも積極的に取り組む方針である。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫) 《FA》
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環境エクステリア関連製品の企画・開発、ガーデン用品の輸出入販売などを行う。和歌山県海南市に本社。直販ECサイト「青山ガーデン」の運営等も手掛ける。海外事業では新商品の投入による販売強化などに取り組む。 記:2024/08/10