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*17:07JST 鴻池運輸 Research Memo（8）：18/3期に売上高3,000億、営業利益150億を目指す ■中長期成長戦略の概況と展望 鴻池運輸<9025>は創業140周年にあたる2021年3月期に向けて中長期成長戦略を発表しており、以下はその骨子である。 （1）経営ビジョンと定量目標 長期経営ビジョンの表題として「境界を越えて、挑戦しよう」を掲げているが、具体的には物流の枠を越えた次世代の中核事業を創出することを目指している。これを実行するための重要な取り組みが、「国内経営基盤の強化」「グローバル展開の加速」「M&A及び事業提携の検討」の3つである。具体的な施策として、「既存周辺業務の拡大」、「エリアの拡大」、「新分野への挑戦」を掲げている。 また現在、中期計画としての「エクスプレス計画Vol.2」を推進中であり、2015年3月期がその最終年度に当たる。この「エクスプレス計画Vol.2」の数値目標は、売上高243,700百万円、営業利益9,600百万円（営業利益率3.9%）であるが、この目標は2015年3月期中に達成される見込みだ。 さらに同社では、その先の中期経営計画として創業140周年にあたる2021年3月期に売上高350,000百万円、営業利益20,000百万円、ROE9.6%を目標として掲げているが、まず第1ステップとしては2018年3月期に売上高300,000百万円（2014年3月期比29.6%増）、営業利益15,000百万円（同89.0%増）を目指している。現在、この第1ステップの具体的な計画を策定中で、2014年度末には発表される予定だ。 2018年3月期へ向けては、現在の基盤分野である鉄鋼関連と食品関連の合計売上高で2014年3月期の112,598百万円から130,000百万円へ15.5%増の計画だが、生活関連、定温物流、海外関連の合計売上高は、118,903百万円から170,000百万円へ43.0%増やす計画だ。 （執筆：フィスコ客員アナリスト　寺島　昇）