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プラザクリエイト Research Memo(10):リニューアルで売り場面積を確保することが合弁事業の成功条件

2015/1/9 18:44 FISCO
*18:44JST プラザクリエイト Research Memo(10):リニューアルで売り場面積を確保することが合弁事業の成功条件 ■業績の動向 (3)2016年3月期以降の業績の考え方 プラザクリエイト<7502>の2016年3月期及び2017年3月期の業績は大きく動く可能性があると弊社では考えている。同社の設備投資計画や広告宣伝費投入計画などによって、いかようにでも業績は変わってくるため、いくつかのシナリオを考えうる。しかしそんななかにあって弊社が考える最も可能性が高い業績の流れとしては、2016年3月期に経常利益が一旦落ち込み、2017年3月期にV字回復して2015年3月期の業績を上回ってくるというシナリオだ。 弊社がこのように考える理由はVPJのマーケティングだ。前述のように、現状はVPJのサービスについてはほとんどマーケティング活動をしていない。6店舗での実験にとどまっているため当然ともいえるが、それゆえVPJのサービスの認知度は極めて低いと思われる。しかし一方で、VPJがターゲットとする市場の規模は写真プリント市場の10倍とも言われており、その潜在成長は極めて大きい。プラザクリエイトにとって、VPJのビジネスは、同社の将来の方向性を決する極めて重大なものであり、商材が揃って国内工場が完成し、注文を心置きなく取り込める体制が整えば、ロケットスタートを期して一気に攻勢に出てくる可能性がある。これが、弊社が考えるメインのシナリオであり、具体策が利益を極限まで削り取ってのマーケティング活動というものである。 2017年3月期には、広告宣伝費を通常に戻すだけで2015年3月期並みの利益は確保できると予想され、そこにVPJ事業からの収益上乗せが期待される。仮に現状のプリント事業に対して10%の増収効果があると仮定すれば約10億円の売上高となる。設備の減価償却費やオペレーション上の習熟度から来る費用増加など様々な要因が想定されるため、利益貢献度は0%~5%程度にとどまる可能性が高いとみられるが、来店数増加やプリント売上増加などのシナジーも合理的に期待でき、2015年3月期の利益水準には無理なく戻すことができると弊社では考えている。 上述のような収益シナリオを考えるうえで注意を要するのはPHOTO & MOREショップ化の進捗度と費用の問題だ。2015年3月段階でも400店舗近い既存店舗が残っていると想定される。VPJを成功させるためには、早期に直営店舗のPHOTO & MOREショップ化を図る必要がある。しかしリニューアルすることで約2週間の休業が発生し約100万円の機会ロスが発生する。これは直接的に損益計算書に反映されてくる。仮に残り約400店舗を2016年3月期からの2期間ですべてリニューアルするならば、年間当たり200店舗×100万円となり、営業利益段階で約200百万円の押し下げ要因が2017年3月期に渡って発生することになる。同社がそこまで思い切ったペースでリニューアルを進めるかはわからないが、リニューアルをして売り場面積を確保することがVPJ成功の条件という側面があるため、そのバランスをどのように図ってくるのかが注目される。 以上述べた点を図式化したのが下のイメージ図だ。2016年3月期は経常損益ゼロまで最大限広告宣伝費を投入するという前提だ。リニューアルのペースで2017年3月期以降の利益回復ペースに差が出ると弊社ではみている。シナリオAはリニューアルのピッチを速め2年で完了させるケースだ。休業損失が2017年3月期の回復の頭を抑えるが、その後の成長ペースは速くなる。シナリオBはリニューアルペースを3年から4年かけて行うケースだ。2017年3月期は2015年3月期並みまで戻る後その後の成長がスローになる。これらはあくまで弊社の想定するイメージに過ぎず、まったく異なる収益成長パターンも十分に起こり得る。ポイントは今後の業績を見るうえで注目点が従来の既存店売上高に加えて、店舗リニューアルのペースという要素が加わるということだ。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之) 《FA》
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ソフトバンクなどの携帯キャリアショップの運営等を行うモバイル事業が主力。写真サービス店「パレットプラザ」のFC展開、アパレル事業等も。新規事業への投資はほぼ完了。モバイル事業では法人向け営業を強化。 記:2024/06/18