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ダイナムジャパンHD Research Memo(7):質の高いROE、配当と設備投資のバランスがポイント
2015/1/9 10:36
FISCO
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*10:38JST ダイナムジャパンHD Research Memo(7):質の高いROE、配当と設備投資のバランスがポイント ■財務:ROE分析 ダイナムジャパンホールディングス(06889/HK)の2014年3月期末のROE(自己資本当期利益率)は15.9%だった。これは国際的に1つの目標とされる15%を超えており、十分高いと評価できる水準だ。内容的にも、ROA(総資産営業利益率)が20.1%とROEを上回っており、質の高いROEという評価も可能だ。 時系列的変化を見ると、同社のROEは実は低下基調にある。その要因は端的に言えば、自己資本の成長が当期純利益を上回っているためだ。自己資本の成長を抑える有力手段としては増配があるが、一方で同社はキャッシュフローの範囲内での設備等を自らの制約として課しているため、配当を極端に引き上げることは難しい。 それならば当期純利益の成長率を押し上げる必要があるが、これも業界全体が縮小傾向にあるなかでは急激に引き上げるのは難しい。設備投資を行って店舗網を拡大し、そこからの収益が当期純利益の成長率を押し上げるまでタイムラグが出るのは避けられない。 弊社が、2015年3月期決算を前期比横ばいと仮定し、配当金も横ばいの14円として2015年3月期間期末のROEを試算したところ14.5%という結果が得られた。 現状は、当期純利益の成長、配当、設備投資額といった要素が、良く言えばバランスが取れている、悪く言えばけん制し合い、決算を重ねるごとに自己資本が積み上りROEが低下するという状況にはまり込んでいるというのが弊社の見解だ。この状況を打破して再び利益成長とROE上昇を取り戻すためには、現状のバランスを敢えて崩す必要があると思われ、各要素のどこを、どういう目的で崩すか、経営判断が注目されるところだ。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之) 《FA》
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