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3Dマトリックス Research Memo(14):国家プロジェクトへの参画、共同研究も複数進行

2015/1/8 8:42 FISCO
*08:46JST 3Dマトリックス Research Memo(14):国家プロジェクトへの参画、共同研究も複数進行 ■今後の見通し (4)国家プロジェクトへの取り組み スリー・ディー・マトリックス<7777>では国家プロジェクトへの参画、共同研究も表のとおり複数行っている。このなかで注目されるのは、独立行政法人国立がん研究センターと共同で研究している「トリプルネガティブ乳がん※治療」を対象とした核酸医薬「PRN2siRNA-A6K」(がんの転移・浸潤・薬剤耐性を担うターゲット遺伝子PRN2へ干渉する核酸医薬)の開発で、同社のナノチューブを形成する自己組織化ペプチドA6KをDDSとして使用している。 ※トリプルネガティブ乳がんとは、エストロゲン受容体・プロゲステロン受容体・HER2の3つ(トリプル)が腫瘍細胞に発現していない(ネガティブ)乳がんのこと。女性ホルモンであるエストロゲンとプロゲステロンのそれぞれの受容体が発現している場合はホルモン療法が有効となり、HER2はがん遺伝子なので、抗HER2療法の効果が期待できる。しかしトリプルネガティブ乳がんは、これらの因子とは全く関係ない発がんメカニズムを持つため、これまで予後が悪いとされてきた。 siRNA※核酸医薬の特徴は、極めて特異性が高いため副作用が少なく、がん治療に応用できることが挙げられる。ただ、RNA(リボ核酸)の安定性が低く、有効なDDSがなかなか見つからないのが課題であった。同社のA6Kペプチドを用いたことで安定性が向上しており、2015年にも医師主導型の治験が開始される予定となっている。siRNA核酸医薬品として製品化されれば国内初となるだけに業界での注目度も高く、治験が順調に進めば医薬品メーカーへのライセンスアウトの可能性も含めて、ビジネス展開の広がりが期待されよう。 ※siRNA:small interfering RNA。特殊な二本鎖構造をした短いRNAのことで、これが特定のRNAの機能を抑制することが知られている(RNA干渉)。これを用いて遺伝子の機能を解析することや、病気の治療に応用されている (執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲) 《FA》
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自己組織化ペプチド技術を用いた医療製品を開発する。外科領域、組織再生領域、ドラッグ・デリバリー・システム領域で事業展開。消化器内視鏡領域の止血材は欧米で好調。欧州で次世代止血材の製造販売承認申請。疑義注記。 記:2024/09/19