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エレマテック Research Memo(7):産業機器分野の強化のためトムキを吸収合併

2014/12/16 17:07 FISCO
*17:07JST エレマテック Research Memo(7):産業機器分野の強化のためトムキを吸収合併 ■上期のトピックス ~トムキを吸収合併~ エレマテック<2715>は、豊田通商が株式の100%を保有する産業機器市場向け商社(株)トムキの吸収合併を発表した。合併実施は2014年12月1日である。 トムキは従業員数が約40人の小規模な専門商社で、産業機器市場向けの半導体製品や電子部品を主として扱っている。主要な取引先としてアドバンテスト<6857>の名前が挙がっている点からもイメージをつかむことができよう。トムキは顧客が海外生産移管を進めた結果、国内産業機器向け市場が縮小基調にあるなか、同社自身は海外展開が十分ではなく、将来の明るい展望を描けずにいた。一方、エレマテックは産業機器向け市場を手掛けてはいるものの、全体の構成比はその他大勢の一部に過ぎない規模のビジネスにとどまっていた。2017年3月期の売上高200,000百万円計画のためには産業機器分野の強化が必要と考えていた。 トムキは産業機器分野での得意先800社と、当該分野での経験が豊富な社員約40人を有している。エレマテックから見れば、一人ひとり人材を育成するよりも即戦力の人材と既存の販売ネットワークを獲得できたという点では、有意義な吸収合併だったと言えよう。なお、トムキ自身は合併の前に組織や資産のスリム化、コストの見直しなどを通じて収益性を改善させている。合併後にエレマテックがトムキの営業赤字体質を背負い込むというリスクはほぼないと考えてよいと思われる。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之) 《FA》
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