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日本トリム Research Memo(9):「水」を切り口に様々な健康維持事業を行い新規市場を創造

2014/12/3 17:10 FISCO
*17:10JST 日本トリム Research Memo(9):「水」を切り口に様々な健康維持事業を行い新規市場を創造 ■中・長期成長戦略に変更なし 日本トリム<6788>は、「家庭用機器メーカーからメディカルカンパニーへ」というキャッチフレーズのもと、“水”を切り口に健康の維持を図るための様々な事業を行う企業への転換を大きな経営目標に掲げており、連結売上高100,000 百万円を目指している。 2015年3月期は業績の下方修正となったものの、この長期計画にまったく変更はない。重ねて説明するが、整水器のダイレクトセールの売上高減少は、一時的なものに収まる可能性が高い。また、遺伝子関連事業に関しては、2014年3月期の収益が予想を超えて急激に上がったという面があり、長期計画では、2014年3月期のような急激な成長をはじめから見込んでいない。むしろ、足元では長期計画に沿って中・長期的な成長のための施策の継続に注力している。 経済の先行きが見通せない環境下でこれから8年後の自社の目標を明確に投資家に表明している企業は決して多くない。同社の強い意思が見て取れると言えよう。したがって、投資に関しても、短期的な収益の変動を見るのでなく、将来の成長への期待も含めた長期的なスタンスからの投資姿勢が必要な企業と言えよう。そこで、同社の長期計画を再度、確認したい。 まず、国内の整水器事業に関しては、全世帯に占める普及率が20%、台数1,000万台になると予想、これに基づいて総市場規模が10,000 億円になると想定している。同社は、このうちのシェア30%の300万台の普及を目指す。一方、浄水用のカートリッジは整水器販売計画をもとに20,000百万円(交換率70%で試算)の売上を予想している。 同社では、計画実現のために、2014年3月期に営業所を3ヶ所新設したのを皮切りに全都道府県に営業所設置を目指す。 販売ルートも、新しいルートを構築していく。たとえば、マンションやオフィスビルのデベロッパーと提携し、これらを通じて、新築物件にあらかじめ組み込むことなどを検討していく。 整水器事業を軸として、農業や医療、工業分野などの新規事業や、中国・台湾・インドネシアで展開する海外事業を拡大することにより、連結売上高100,000百万円の達成を果敢に目指していく。 連結売上高100,000百万円の目標は、専門のシンクタンクの試算といった“お墨付き”があるわけではない。しかし、同社は、すでに規模が決まっている市場でシェア争いをするのではなく、自ら市場を創造して事業を拡大するビジネスモデルを展開している。10年計画を見て行く上では、この点に留意する必要があるだろう。今は、はっきりとした裏付けのない数字かもしれないが、同社の“市場創造力”を考慮すれば、決して、「絵に描いた餅」とは言えないであろう。 なお、利益面の目標として、同社は、売上高経常利益率25%を中期目標として掲げている。同社のビジネスは、ある一定の水準以上の売上を計上すると限界利益が急上昇する。したがって、売上高が拡大していくことを想定すれば、十分達成可能な目標と言えよう。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 柄澤 邦光) 《FA》
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整水器メーカー最大手。電解水素水整水器等の製造・販売を行うウォーターヘルスケア事業が主力。電解水透析等の医療関連事業も。ステムセル研究所を傘下に持つ。スポーツ分野、美容分野の販路開拓は順調に進捗。 記:2024/06/11