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ヒマラヤ Research Memo(6):2015年8月期は利益率が改善し増収増益を見込む

2014/11/18 15:41 FISCO
*15:41JST ヒマラヤ Research Memo(6):2015年8月期は利益率が改善し増収増益を見込む ■決算動向 (4)2015年8月期の業績見通し ヒマラヤ<7514>の2015年8月期の連結業績見通しは、売上高が前期比6.7%増の73,700百万円、営業利益が同13.7%増の2,410百万円、経常利益が同10.9%増の2,455百万円、当期純利益が同24.8%増の1,165百万円と増収増益を見込む。 売上高は新規出店効果(ヒマラヤ10店舗、B&D3店舗)に加えて、既存店の活性化を図ることで、拡大を進めていく。既存店の売上高としてはヒマラヤが前期比0.2%減、B&Dが同1.0%減と見込んでいる。B&Dはサッカーの売上構成比が高く、サッカーワールドカップ開催年度である前年に対して減少率がやや高めになっている。 売上総利益率に関しては前期比1.1ポイント上昇の37.8%と前々期並みの水準まで回復する見通し。利益率の改善ポイントとしては、値引き抑制、プロパー販売力強化、PB商品の開発強化を挙げている。 一方、販管費率に関しては前期の33.6%から34.5%へ上昇を見込んでいる。LSPの導入によって店舗におけるオペレーションの効率化を達成したことで、今期は改めてスポーツ用品小売店としての競争力強化に向けた投資を行っていくことが要因だ。具体的には、店頭スタッフの商品知識や接客力を向上していくための教育研修を推進していくほか、顧客サービスの向上につながる店舗設備の拡充・更新を行っていく予定となっている。 ○売上総利益率の向上に向けた取り組みについて 値引き抑制に関しては、季節性の高い衣料品などの商材について、きめ細かい仕入・在庫管理を実施することによって、天候不順による値引きリスクの低減を図っていく。 また、プロパー販売力の強化によって、総利益の高い期間での販売力向上を実現していく。そのために必要な店舗スタッフの教育費や接客人件費も今期は投下していく予定となっている。 PB商品に関しては、競合店の品揃えや顧客ニーズなども考慮しながら、付加価値の高いPB商品の開発を進め、売上比率の向上を目指していく。また、今期はヒマラヤグループ独自のサッカーブランドとして、「Admiral」のブランディングを推進、店頭での訴求を強化している。その他にも、ナショナルブランドメーカーと共同してオリジナル商品の開発を行う取り組みも強化していく。 PB商品の売上高構成比率で見ると、ヒマラヤでは前期の13.4%から15.0%に、B&Dでは同様に4.2%から8.0%を目標としている。将来的にヒマラヤで20%程度、B&Dで10%程度の水準が目標となり、構成比上昇による利益率の改善が期待される。 B&D独自の施策としては、既存店の活性化を図るため、同社の強みである高い専門性を活かした商品ラインナップや売り場づくりを行っていくほか、接客力をさらに強化することで他社との差別化を図っていく。また、需要の高いカテゴリーを迅速に分析し、商品ラインナップとして追加していく。 その他、ヒマラヤで導入している共通ポイント「Ponta」を、2014年11月からB&Dでも導入する。従来のアナログ式カードに比べ、顧客の利便性が向上するほか、購買履歴の分析などを通して、より効果的な販促を実施できるメリットが期待される。 ○商品別売上高見通し 商品別の今期売上高見通しは、一般スポーツが前期比5.5%増と堅調に推移するほか、ゴルフ、アウトドア用品をそれぞれ2ケタ成長と見込んでいる。ゴルフ用品に関しては、競争環境は変わらないものの、新規出店などでゴルフ用品売り場の拡大を進めていくほか、女性用ウェアや雑貨類などの商品を拡充していくことで、売上増を図っていく。一方、アウトドア用品に関しては、トレッキング需要やタウンユースを含めた衣料・雑貨関連の需要が引き続き旺盛であり、気候状況が平年並みに推移すれば2ケタ台の成長が十分見込まれる。 ○月次売上状況 10月の月次売上高は、ヒマラヤが全店ベースで前年同月比1.1%増、B&Dが同2.0%減となった。ヒマラヤは3店の新規出店もあり前年同月を上回ったものの、B&Dは客単価の下落が影響し前年同月をやや下回った。11月以降は気候の状況にもよるが平年並みの気温で推移すれば、新規出店効果もあり前年比1ケタ増ペースで推移することが予想される。 ○出店計画 2015年8月期の新規出店計画は、ヒマラヤが10店舗、B&Dが3店舗の計13店舗と前期並みの出店を計画している。2015年8月末のグループ店舗数は前期末比9店舗増の154店舗となる。このうち、既に出店が決まっている店舗は表のとおりとなっており、奈良県と香川県はヒマラヤとして初進出となる。従来どおりドミナント戦略に基づく出店を行いつつ、新規エリアへの進出も行っていく。このうち既に10月までにヒマラヤにて4店舗を出店済みだが、いずれも順調な滑り出しとなっている。 一方、B&Dの店舗については下期以降に出店を行う予定で、首都圏における主要駅近隣の都市型SC(ショッピングセンター)やGMS(総合スーパー)系商業施設など集客力のある施設内へのテナント出店を行っていく方針。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲) 《FA》
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大型総合スポーツ用品店「ヒマラヤ」を全国展開。岐阜市に本社。オリジナル商品の企画・開発、ECサイト運営等も。24年2月末時点のグループ店舗数は98店舗。中期経営計画では26.8期売上高690億円目標。 記:2024/06/09