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ヒマラヤ Research Memo(3):2014年8月期は新規出店や積極的な販促施策が奏功し増収

2014/11/18 15:37 FISCO
*15:37JST ヒマラヤ Research Memo(3):2014年8月期は新規出店や積極的な販促施策が奏功し増収 ■決算動向 (1)2014年8月期の業績概要 9月29日付で発表された2014年8月期の連結業績は、売上高が前期比4.6%増の69,051百万円、営業利益が同17.5%減の2,118百万円、経常利益が同17.1%減の2,213百万円、当期純利益が同23.8%減の933百万円となった。 売上高に関しては、既存店ベースでヒマラヤ<7514>が前期比1.2%減、B&Dが同4.2%減と減少したものの、新規出店効果(ヒマラヤ10店舗、B&D3店舗)や積極的な販促策の実施などによって、全体では4.6%増と増収基調を継続したが、期初計画に対しては若干下回った。既存店ベースの売上が減少した要因としては、昨秋の気温が高めに推移したことで、秋冬物衣料の販売が低調に推移したことに加え、4月以降の消費増税や夏場の天候不順が影響したことが挙げられる。 営業利益の減益要因は、売上総利益率が前期比で1.2ポイント悪化したことが大きい。売上総利益率の低下要因は、秋冬物衣料品の販売が気温が高く推移したことにより低調だったことで、在庫消化のための値引きを強いられたことが挙げられる。また、夏場の天候不順による売上の減少も影響した。 販管費に関しては、前期比では3.6%増と増加したものの、新規出店時の一時費用や店舗運営費用全般の見直し、その他経費の抑制を進めたことで、売上高比率では前期比0.4ポイント低下し、期初計画比でも1.8%改善した。 特に、人件費の売上高比率が前期比0.4ポイント低下したことは注目されよう。このうちヒマラヤ単独の人件費比率は前期比0.2ポイント低下の12.7%となった。同社の店舗で導入を進めてきたLSP(注)の効果が出てきたものと考えられる。LSPに関しては2014年8月までにヒマラヤ全店舗で導入を終えている。また、B&Dの人件費比率は、前期比1.5ポイント低下の13.8%になったとみられる(連結業績から単独業績を減算)。これは1月に再就職支援と合わせた早期退職優遇措置を実施したことが主因となっており、今回の措置によって従業員の平均年齢が低下し、管理職や店長の若返りによって社内組織の活性化が進むなどの効果が出てきている。 ※LSP:レイバー・スケジューリング・プログラム。店舗運営において仕事の内容によって正社員と非正規社員の役割分担を明確にすることで、生産性の 向上を実現する経営管理手法を指す。 B&Dの業績に関しては、売上高が前期比0.7%増の8,624百万円、営業利益は28百万円(前期は20百万円の損失)、経常利益は27百万円(同20百万円の損失)、当期純利益は142百万円の損失(同61百万円の損失)となった。売上高は既存店の低迷を新規出店効果でカバーして微増収となったほか、営業利益は前述した再就職支援と合わせた早期退職優遇措置の実施もあって2期ぶりの黒字転換を果たした。なお、特別損失として早期退職優遇関連損失102百万円を計上しており、当期純損失の要因となっている。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲) 《FA》
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大型総合スポーツ用品店「ヒマラヤ」を全国展開。岐阜市に本社。オリジナル商品の企画・開発、ECサイト運営等も。24年2月末時点のグループ店舗数は98店舗。中期経営計画では26.8期売上高690億円目標。 記:2024/06/09