情報技術開発 Research Memo(10):多彩な業務スキルを活かしてソリューション分野を強化
2014/10/1 17:15
FISCO
*17:19JST 情報技術開発 Research Memo(10):多彩な業務スキルを活かしてソリューション分野を強化
■成長戦略
情報技術開発<9638>は、中期経営計画「Rising to the Future」の最終年度である2015年3月期について、基本方針として「チャレンジ元年」を掲げ、将来への飛躍を目指す年と位置付けている。挑戦し続ける風土を醸成し、技術力の向上と組織力の向上を図るとともに、収益力の強化とニュービジネスへの対応で事業拡大を図る方針である。特に人材の質やモチベーションを維持・向上させるとともに、環境変化の激しい業界の中で勝ち残りを図るためには、ソリューション分野による差別化と、ある程度の規模感を確保することにより、存在感のある企業を目指す必要があると認識している。中長期的には売上高50,000百万円(その内、ソリューション分野で20%程度)を意識しているようだ。また、多彩な業務スキルを活かして注力するソリューション分野としては、需要拡大の見込めるデジタル広告や在宅介護・医療分野などに加えて、セキュリティ・顔認証、エネルギースマートメーター、ロボットアグリなど、同社の技術力やノウハウが活かせる分野を掲げている。ソリューション分野の強化により、既存取引先に対する提案力を高め、取引の深堀を狙うとともに、積極的な新規開拓を行うための切り札とする構えである。加えて、強固な財務基盤や潤沢なキャッシュフローを活かしたM&Aにも積極的に取り組む方針である。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)
《FA》