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月島機---受注残高は過去最高水準維持、再生可能エネルギー分野の市場拡大に期待

2014/9/2 8:10 FISCO
*08:10JST 月島機---受注残高は過去最高水準維持、再生可能エネルギー分野の市場拡大に期待 月島機械<6332>は、環境保全関連事業に強みを持つ機械メーカー。浄水・上下水処理設備の「水環境事業」と、化学・食品プラントの設計・建設やそれらに関連するろ過機、分離機など単体機器の設計・製造などを手掛ける「産業事業」の2つが事業の柱。 水環境事業では、国内は下水道の普及率の向上に伴って施設建設額は縮小傾向だが、施設維持のための管理契約の受託契約額は増加傾向にある。また、同社は2014年4月に、千葉市最大の下水処理場「南部浄化センター」で、5年分の維持管理業務を受注。同業務では過去最大級の案件で、安定した利益の確保が期待できる。 産業事業では、国内は景気の緩やかな回復傾向から設備投資需要が持ち直しの動き。海外は、サウジアラビア、マレーシア、ベトナムで新規にプラント設備を受注するなど、引き続き海外ビジネスの拡大を図っている。 ほか、中期経営計画で重点を置いている環境・エネルギー分野が注目される。近年、FIT(固定価格買取制度)を活用した発電事業で、下水処理場で発生するガスから再生可能エネルギーを生み出す取り組みが広がっており、自治体と発電事業に関する契約を結ぶケースも増えてきている。14年3月には、長崎県大村市と発電事業に関する契約を結び、7月には20年間の発電事業を開始した。下水処理場の一角に発電機を置き、下水処理の過程で出るメタンガスを使って発電するもので、同社の持つ下水汚泥処理およびエネルギー活用の専門技術を生かし、発電した電力の売電による収入が得られる。同事業において宮崎市向けでも受注。長期間にわたる安定収益基盤として期待されている。 足元の業績では、2015年3月期第1四半期(14年4-6期)決算は、売上高が前年同期比18.7%減の94.18億円、営業損失が6.71億円(前年同期は0.38億円の損失)、経常損失が4.37億円(同2.06億円の黒字)、純損失は3.40億円(同1.14億円の黒字)だった。 なお、公共投資は底堅い動きを見せているほか、複数年および包括O&M業務(設備の運転管理業務だけでなく、設備の補修工事および薬品等の供給も含めた包括的な維持管理業務)や設備建設と長期の維持管理業務を一体化したPFI、DBO事業等の発注は引き続き増加している。 2015年3月期通期については、売上高が前期比1.1%増の720.00億円、営業利益が同4.0%増の52.00億円、経常利益が同3.8%増加の54.00億円、純利益が同24.8%減(前期は固定資産売却益を含む)の30.00億円を見込んでいる。なお、2016年3月期までの中期経営計画では、売上高860.00億円、営業利益60.00億円、営業利益率7.0%を目指す。 《FA》
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上下水道設備を得意とするプラントエンジニアリング会社。下水道の汚泥処理分野に強み。JFEエンジニアリングの国内水エンジニアリング事業を統合。27.3期営業利益120億円目標。創エネルギー事業を強化。 記:2024/05/03