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システム ディ Research Memo(7):中小の調剤薬局向けレセプトコンピュータはクラウド化が成長余力に

2014/7/30 8:38 FISCO
*08:38JST システム ディ Research Memo(7):中小の調剤薬局向けレセプトコンピュータはクラウド化が成長余力に ■各事業部門の状況 (4)薬局ソリューション事業 薬局ソリューション事業は連結子会社のシンクが行っている事業で、中小の調剤薬局向けにレセプトコンピュータ(レセコン)「GOHL2」を提供するのが主な内容だ。シンクは大阪府下の調剤薬局向けに大阪薬剤師会推奨のレセコン「OKISS」も提供している。また、2011年からは「薬歴情報電子ファイル」も提供を開始した。2014年4月末現在の累計顧客数は1,203店舗で、半年前から6店舗増加した。 システム ディ<3804>は薬局ソリューション事業の見通しについても楽観視していない。調剤薬局の店舗数は約54,000店舗だが大手チェーンが約10%のシェアを有しており、これらは同社のターゲットではない。同社が対象とする残り90%の事業者は、小規模個人事業者が多いため投資余力に乏しく廃業などの動きもあるためだ。こうした現状に対して同社は、介護保険請求オプションなどの業務量削減ツールの開発や、電子薬歴情報ファイルの安価版の提供、訪問調剤関連の新ツールの販売といった施策で対応し、新規顧客獲得を狙う方針である。 薬局ソリューションのパッケージソフトは現状、売切りの提供形式のみとなっている。絶対値としての販売価格が高くないためにこのような販売形式とされてきたものと推測されるが、顧客の事業規模が全般に小さいことや、システムの更新頻度が高いことを考慮すれば、この事業にはクラウドサービスがよりフィットするのではないかと弊社では考えている。その意味では、将来に向けてクラウド化という切り札が残されていることは、成長余力と捉えることもできよう。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之) 《FA》
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