マーケット
10/4 15:15
38,635.62
+83.56
42,011.59
-184.93
暗号資産
FISCO BTC Index
10/6 5:08:26
9,202,514
フィスコポイント
保有フィスコポイント数
  
今月フィスコポイント数
  

ダイナムジャパンHD Research Memo(3):低貸玉機主体のゆったり館の店舗数が従来型と肩を並べる

2014/7/24 9:06 FISCO
*09:09JST ダイナムジャパンHD Research Memo(3):低貸玉機主体のゆったり館の店舗数が従来型と肩を並べる ■会社概要 (2)低貸玉機営業 ダイナムジャパンホールディングス(06889/HK)の成長戦略上重要なポイントは、パチンコ離れが進む中でいかに集客するかということだ。その観点で同社が力を入れているのが低貸玉機の積極導入である。 パチンコは玉を借りて遊ぶという形態となっており、その際の玉を借りる(店側からは玉を貸す)料金が貸玉料で、従来は1玉4円だった。すなわち、客は1,000円で250玉を借りることができる。同社が進める低貸玉営業戦略というのは、この貸玉料を1円あるいは2円に引き下げるというものだ。1円の場合、客は1,000円で1,000玉を借りることができ、それだけ長時間遊ぶことができるため、これが集客につながるという構図だ。 低貸玉機導入は同社だけではなく業界全体に広がっているが、同社は低貸玉機の導入比率が極めて高い。1台でも低貸玉機が入っている店舗の割合は98.9%に達している(375店中371店)。同社の全設置機械台数に占める低貸玉機の比率は2014年3月末で65%に達している。業界全体では40.5%にとどまっているので、同社の導入比率に高さが容易に理解できる。 同社は375店舗を展開しているが、大きく3種類の業態に分類できる。「従来型」というのは「ダイナム」ブランドで4円貸玉機主体の店舗である。「ゆったり館」というのは現在注力している店舗で低貸玉機主体の店舗だ。「信頼の森」は低貸玉機主体という点では「ゆったり館と同様だが、ホール内は全面禁煙という点に特徴がある。2014年3月期中の新規出店13店はすべてゆったり館業態であった。さらに、従来型からゆったり館に1店舗、信頼の森からゆったり館に4店舗、それぞれ業態転換し、全体としてゆったり館は172店舗に達し、従来型と肩を並べた。 同社が積極的に進める低貸玉機の導入が、業界全体では遅れているのには理由がある。パチンコホール側の店舗当たり収入が減少するためだ。1円営業と4円営業では同じ球数を貸し出しても収入(貸玉収入)が単純に4分の1になる。収入減少と集客増加を天秤にかけてどう経営判断するかで、低貸玉機導入へのスタンスが変わってくるが、同社はこの点について自信を持っており積極導入を行っている。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之) 《FA》