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新興市場見通し:決算発表銘柄中心の地合いで指数の方向感は乏しいか、IPOは2社

2024/2/3 15:04 FISCO
*15:04JST 新興市場見通し:決算発表銘柄中心の地合いで指数の方向感は乏しいか、IPOは2社   ■QPS研究所が大商い 今週の新興市場は下落。同時期の騰落率は、日経平均が+1.14%だったのに対し、東証グロース市場指数は-1.02%、東証グロース市場250指数も-1.02%だった。東証プライム市場中心の相場展開が続いていたなか、日経平均、TOPIXともに上値の重さが意識され始めたこともあり、週ベースでは下落したものの、東証グロース市場に投資資金が向かい始めた。東証グロース市場コア20など主力が買われる地合いではなく、宇宙関連ビジネスを手掛けるQPS研究所<5595>に投資資金が集中。東証全市場の売買代金ランキングでもトップ10位以内に入る日が続く大商いとなった。QPS研究所の大商いもあり、東証グロース市場の売買代金は増加。東証グロース市場指数、東証グロース市場250指数はともにさえない推移となったが、ともに25日移動平均線水準では下げ渋る格好となった。 個別では、新たな事業として、Amazonコンサルティング事業及びAmazon広告運用事業を開始すると発表した売れるネット<9235>が急騰し上場来高値を更新。QPS研究所は「24年度に商用機が8機なら黒字化」との副社長COO発言を手掛かりに商いは急増。また、12月15日に打上げられた小型SAR衛星QPS-SAR5号機「ツクヨミ-I」で取得した高精細モードによる初画像を公開したと発表したことも材料視された。サスメド<4263>は一部証券会社のレポートを材料に上昇したほか、決算が材料視されてSBIリーシング<5834>も買われた。一方、アライドアーキ<6081>は、23年12月期の営業利益予想を従来の6.43億円から2.00億円(前期実績10.16億円)に下方修正したことからきつい売りとなった。また、ギックス<9219>もさえない決算発表がネガティブ材料となった。 ■決算発表ピーク、IPOは2社 来週の新興市場は、東証プライム市場が決算発表ピークを迎えるほか、2月限オプション特別清算指数(SQ値)算出などイベント盛りだくさんのため、我慢の展開となりそうだ。一方で、東証グロース市場指数、東証グロース市場250指数ともに、25日移動平均線で下げ止まっているほか、昨年10月安値を起点とした下値支持線も機能しており底値は固いと考える。また、昨年11月戻り高値を上回りそうな状況だが、売買代金の増加が続かないことから上値の重さが意識されている。東証グロース市場も決算発表銘柄中心の売買となることから、指数の方向感に乏しい地合いは今しばらく続くと想定する。 主な決算銘柄のスケジュールは、8日にBASE<4477>、JTOWER<4485>、シンバイオ<4582>、カバー<5253>、9日にメディネット<2370>、テックファーム<3625>、AMI<3773>、アイリッジ<3917>、アンジェス<4563>、アルー<7043>、スカイマーク<9204>、サンウェルズ<9229>などが予定されている。個別物色が活発化することで売買代金はそれなりに増加しそうだが、主力処の売買が総じて増加しない限り、東証グロース市場指数、東証グロース市場250指数の上値は重いだろう。好決算を発表した銘柄と同じ業種に属する銘柄に物色が波及するような良好な投資家の物色意欲が欲しいところだが、東証プライム市場に持っていかれている状況だ。新興市場はいましばらく「待て」の地合いか。 なお、来週は新規株式公開(IPO)が2社予定されており、いよいよ2024年IPOがスタート。7日にSOLIZE<5871>が東証スタンダード市場、8日にVeritas In Silico<130A>が東証グロース市場へそれぞれ上場する。VISは証券コードにアルファベットが入る初めての企業としてその名を刻むこととなる。 《FA》
関連銘柄 20件
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mRNA標的低分子創薬事業が主力。独自の創薬プラットフォーム「ibVIS」により、mRNA標的低分子医薬品の創出図る。提携先増で契約一時金が増える。武田薬品との共同創薬で最初のマイルストーン達成。 記:2024/09/26
2370 東証グロース
40
11/22 15:30
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3773 東証グロース
1,104
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AI音声認識エンジン「AmiVoice」を軸に音声認識ソフトウェアの開発・販売を行う。音声認識市場で国内売上トップ。通信キャリア大手などと取引実績。AI音声認識、生成AIに対する研究開発投資を強化。 記:2024/06/15
3917 東証グロース
514
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スマホアプリの開発・運営支援を通じて実店舗の集客・販促を支援。デジタル地域通貨プラットフォームも。主力のオンラインマーケはアプリ開発支援システム『APPBOX』が好調。ディップに第三者割当増資。 記:2024/08/07
4263 東証グロース
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不眠障害などの治療用アプリ開発、汎用臨床試験システムや機械学習自動分析システムの提供等を行う。杏林製薬と耳鳴治療用アプリの共同開発を行う。不眠障害治療用アプリは保険適用希望書の再提出に向けて調整中。 記:2024/06/25
4477 東証グロース
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+1(0.33%)
時価総額 35,672百万円
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4485 東証グロース
3,595
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±0(0%)
時価総額 92,474百万円
通信インフラシェアリング事業を展開。屋内インフラシェアリング、屋外タワーシェアリング、ローカル5Gサービス等を手掛ける。国内IBS事業などの拡大図る。米投資会社がTOB実施、成立なら同社株は上場廃止へ。 記:2024/10/11
4563 東証グロース
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4582 東証グロース
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がん、血液、ウイルス感染症分野がターゲットのバイオベンチャー。抗悪性腫瘍剤「トレアキシン」が主力。トレアキシンの処方患者数は3.7万人超。アデノウイルス感染症など抗ウイルス薬BCVのグローバル開発推進。 記:2024/08/19
5253 東証グロース
2,652
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VTuberプロダクション「ホロライブプロダクション」を運営。在籍VTuber数は80超。知名度やファンコミュニティに強み。音楽起点の商品、サービスを拡充。ロサンゼルス・ドジャースとコラボ企画を実施。 記:2024/08/13
5595 東証グロース
1,529
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-36(-2.3%)
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2,735
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航空機や船舶等のオペレーティングリースファンドの組成・販売等を行う。累計組成金額は9000億円超。商品組成ではBNPパリバ銀行などと協業。エンジンリースの取り扱いなど商品ラインナップの拡充を図る。 記:2024/07/26
5871 東証スタンダード
1,646
11/22 15:30
+8(0.49%)
時価総額 9,876百万円
エンジニア派遣サービス等のデザイン事業、3Dプリンターによる試作部品の供給等を行うマニュファクチュアリング事業を展開。自動車関連の売上比率が高い。強固な顧客基盤が強み。25年7月に持株会社体制へ移行予定。 記:2024/10/09
6081 東証グロース
182
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-10(-5.21%)
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自社開発マーケティングSaaSツールの提供等を行う。CVR最適化プラットフォーム「Letro」などが主要ツール。マーケティングDX戦略の支援等も手掛ける。海外事業では事業構造の抜本的な改革を図る。 記:2024/10/12
7043 東証グロース
715
11/22 15:30
±0(0%)
時価総額 1,826百万円
階級別研修や海外派遣型研修、ビジネス英会話サービス「ALUGO」などの法人向け教育が主力。クラウド型eラーニングシステム「etudes」の提供等も。伊藤忠商事などが主要取引先。eラーニングの販売拡大図る。 記:2024/10/21
9204 東証グロース
584
11/22 15:30
+3(0.52%)
時価総額 35,232百万円
羽田・神戸・福岡路線、茨城等の独自路線に強みを持つ航空会社。22年12月に再上場。定時運航率は国内トップ。マイページ登録者数は25万人超。次世代機材の導入や運航効率の改善、地方自治体等との連携を図る。 記:2024/08/05
9219 東証グロース
893
11/22 15:30
-6(-0.67%)
時価総額 4,985百万円
データインフォームド推進企業。顧客データを活用した戦略コンサルティング等を手掛ける。JR西日本と合弁会社設立。AI整備見積りシステムの提供開始。三井不動産などと業務提携。26.6期売上高40億円目指す。 記:2024/06/17
9229 東証プライム
998
11/22 15:30
+50(5.27%)
時価総額 35,150百万円
パーキンソン病専門介護施設「PDハウス」を運営。医療特化型住宅「太陽のプリズム」の運営、福祉用具のレンタル、加圧トレーニング事業等も。石川県金沢市に本社。PDハウスは新規エリアの展開加速などに注力。 記:2024/10/10
9235 東証グロース
1,510
11/22 15:30
-13(-0.85%)
時価総額 5,210百万円
ネット広告・ランディングページ特化型クラウドサービス「売れるD2Cつくーる」などのD2C向けデジタルマーケティング支援事業が主力。事業の多角化進める。ダイレクトマーケティング領域のサービス拡充図る。 記:2024/10/05